【赤坂英一 赤ペン!!】知人女性への強制性交の疑いで書類送検された西武・山川、事態がこじれている要因は、山川が「強制」を否定していることにあると言われる。

 警察の任意の事情聴取に対し、山川は性行為について「合意の上だった」と供述。この事件を最初に報じた文春オンラインにも「絶対に無理矢理ではない」と答えている。

 こうした一連の発言で思い出されるのは山川の自己主張の強さである。

「僕は4番になりたいんです。どうしたら4番を打つことができますか」

 山川が嶋打撃コーチら首脳陣にこう直訴したのは、4年目の2017年の秋季キャンプだった。

 この年、打率2割9分8厘、23本塁打、61打点と急成長を見せるも出場試合数は78。契約更改の提示は年俸1600万円から3000万円までのアップに抑えられている(金額は推定、以下同)。

 ところが、山川はこのときも「最低でも倍増は譲れません。来年4番を勝ち取るために納得してサインしたいんです」と主張。当時西武では7年ぶりとなる異例の保留に踏み切り、ちょうど倍額の200万円の上積みを勝ち取ったのである。

 山川はこうして18年から4番に座ると、2年連続フル出場で本塁打王も獲得。普段の行動や言動にも変化が表れた。例えば、前年まではアーリーワーク開始時間ぎりぎりに球場入りしていたが、開始前にグラウンドでストレッチを始める。

「起床時間が朝11~12時ごろだったのが、10時までに起きるようになりました。アーリーの前にしっかり準備をするのも4番の仕事ですからね」
 20、21年は故障などもあって2年連続打率2割台前半にとどまり、年俸も2年連続4000万円ダウン。「来年はとんでもない数字を出して何億円もアップさせたい」と悔しさをあらわにした。

 すると、翌22年は実際に打点と本塁打の2冠に輝き、1億4000万円増の2億7000万円を勝ち取った。4年契約を断って単年契約にしたのはFA移籍を視野に入れているからと言われる。

 山川は10年目の今年まで、節目で印象に残る言葉を残し、目覚ましい実績を挙げてきた。まさに有言実行。これはプロ野球選手としては大きな長所かつ魅力でもある。

 しかし、今回の不祥事で山川が「合意の上」という言葉にこだわれば、山川にとって事態はさらに悪化しかねない。仮に地検が不起訴と判断しても、相手女性が不服として検察審査会に持ち込めば、グラウンド復帰はますます遠のくだろう。