文春報道による〝強制わいせつ騒動〟の渦中にいる西武・山川穂高内野手(31)の去就が不透明になっている。

 11日のロッテ戦(ベルーナ)直前に文春オンラインによって突如、パ・リーグ打撃2冠王の下半身醜聞が公になった。20代の知人女性が性的暴行を受け警察に被害届を提出。〝強制わいせつ致傷容疑〟で山川本人がWBC終了後に警視庁から事情聴取を受け、現在も捜査が続いており、立件されるかどうか予断を許さない状況となっている。

 これを受け球団は報道があった翌12日に山川を〝強制的〟に登録抹消。「今は捜査の状況を見守っている段階。何も言えることはない」(渡辺GM)とこの日、通常通り球場に来ていた山川をチームから切り離し、以後、捜査の進捗を見守る状況が続いている。

 球団のドタバタぶりを見る限り、今回の判断の裏には親会社である西武ホールディングス(HD)からの指示があったことは明白だ。6月後半に迫った株主総会で株主からこの件を突かれる可能性は高く、長かったコロナ禍が明け業績が急回復しているHDにとっては頭の痛い想定外のスキャンダルとなっている。

 現在、球団の顧問弁護士、山川個人の弁護士がコンビを組んで相手女性側の弁護士と話し合いを続けている。起訴されるか、不起訴かで山川の処遇にも大きな影響が及んでくるが、最終処遇がどうであれ、今回の一件で山川が失った信頼の大きさは計り知れない。

 一方でチーム、球団内には今回の文春報道に関して一部で同情論もありながら「山川はしゃべりすぎ。勝手に墓穴を掘っている」との悲観論が大勢を占めている。

 9日夜に都内自宅前で文春記者の直撃を受けた山川が「弁護士が話をしているので、僕から詳しい経緯を話すわけにはいかない」と前置きしながら、約20分にわたって自己弁護、熱弁を振るっていることに頭を抱えている。

 野球に関する普段の取材であれば1を聞いて2や3、時に予想外の10の答えが返ってくる山川の受け答えは周囲を楽しませるものだ。

 しかし、〝被害者〟がいる今回の一件に関しては、山川のこの〝軽すぎるサービス精神〟が完全に裏目に出て世間のヒンシュクを買ってしまっていることを周囲は懸念している。

 わざわざ言わなくてもいい事が活字となり騒動を大きくしていることを周囲は絶望視。取り返しのつかない〝今季最大の失策〟ととらえているようだ。