「ポスト・山川」となれるか。西武が31日の阪神戦(ベルーナ)に4―0と勝利しセ・リーグを独走する阪神の連勝を9で止めた。決勝打は昇格後、4試合連続で「4番」に座った3年目の〝ぽっちゃり大砲〟渡部健人内野手(24)が放った。

 初回、二死三塁で阪神先発・西勇のチェンジアップに泳ぎながらも左手一本で中前に落とす先制タイムリー。プロ1年目のデビュー戦でソフトバンク・和田から出合い頭の初本塁打を放ったものの、昨年まで2年間の安打は6試合17打席でその1本だけだった。

西武の〝ぽっちゃり大砲〟渡部健人
西武の〝ぽっちゃり大砲〟渡部健人

 ドラフト1位入団ながら、周囲からは「高校、大学と野球名門校ではなく、華やかな舞台に立っていたわけでもない。山川と同じようにプロの水に慣れるまでにはある程度の時間とがまんは必要」と一軍定着までに4年が必要だった、同じ大卒の長距離砲・山川穂高内野手(31)と同様の猶予が与えられてきた。

 また、課題だったツーストライクからのアプローチについても「自分が待っている球は来ない」という前提のもと、相手の配球を読みながら、打ちに行ってバットを止める見極め、くさい球をカットするなど、追い込まれてからのオプションを二軍戦でコツコツと自分のものにしていくしかなかった。

 ここまで4試合で15打数3安打。それでもうち2本が「同点打」「決勝打」と意味のある一打となり、お立ち台はこの日が2度目。渡部は「どんな形であれランナーをかえそうと思って頑張りました。自分の魅力は一発だと思うんですけど、まずはチームの勝利を優先して、どんな形であれ打点を稼いでチームに貢献できたらと思ってやっている。そのまま続けていきたいと思ってます」。山川とは違うアプローチで謙虚に自らの足元を見つめていた。