ロッテ・佐々木朗希投手(21)が圧巻の奪三振ショーを演じた。12日のオリックス戦(京セラ)に先発し、7回を3安打1失点、今季最多の14奪三振の快投で7勝目をマークした。2回以降は二塁を踏ませず、自己最速タイの165キロを連発し、先発打者全員から三振を奪ってみせた。オリックス側がもくろんでいた怪物〝攻略法〟をモノともせず、力でねじ伏せることに成功した。

 初回こそ二死一、二塁から4番のセデーニョに左中間フェンス直撃の先制適時二塁打を許したが、援護点をもらった3回以降は安打を許さず。160キロ台のストレートと140キロ台後半のフォーク、スライダーで三振を量産した。4回の頓宮と5回の若月には最速タイの165キロを2度計測し、4回の杉本から6回の宜保まで5者連続三振に仕留めた。

 5回には野口に全球直球、6回の宜保に全球フォーク、紅林に全球直球を投じるなど工夫をこらし「オリックスは対戦が多いし、対戦を重ねたうえで自分の中で球を統一している」(佐々木朗)。今季8度目の2桁奪三振で前半戦を締めくくり「いい感じで投げて勝てているし、ケガなくオールスターと後半戦にいけると思う」としてやったりだ。

 手玉に取られたオリックスの中嶋監督は「接戦で行かなきゃいけない。それを打たなきゃいけない。(相手を)乗せる乗せないの問題ではない」と厳しい口調で話した。今季4度目の対戦を前にチーム内で朗希対策を思案。スコアラー陣は「とにかく気持ちよくスイスイ投げさせないこと。芯に当たればどうにかなるし、ストレートに力負けしないこと。いろんな小技を仕掛け、嫌がることをしていけばどうにかなる。結果的に球数を増やすことにつながればいい」と突破口を見いだすつもりでいた。

 また、別のチーム関係者は前回の宮城との投げ合い(6月27日、京セラ)で佐々木朗が登板中に体調不安を訴えたことを引き合いに「少しでもイヤなイメージがあるかもしれない」ともメンタル面でも付け入るスキありと見ていた。しかし…フタを開けると3安打1得点で3回以降は無安打。結果的に揺さぶることはできず、スイスイ投げさせてしまうことになった。

 中6日なら次回登板の舞台はファン投票1位で迎える19日の球宴第1戦(バンテリン)。今夏も主役はこの男に違いない。