「令和の名勝負」だ。首位攻防となった27日のオリックス―ロッテ戦(京セラ)は、オリックス・宮城大弥(21)とロッテ・佐々木朗希(21)の〝同級生対決〟。両者一歩も引かぬハイレベルな投手戦となった。最後はともにマウンドを降りた9回、森の12号ソロで2―1とオリックスが劇的サヨナラ勝利したが、息詰まる投手戦に両軍ベンチも武者震い。「3試合分戦ったようだ」とため息がもれる激闘だった。
1年ぶり3度目の〝直接対決〟は両者が全身全霊を込めた白熱の投手戦となった。佐々木朗は2回、自らの暴投などで一死二塁のピンチを招くと、杉本に162キロのストレートを中前に運ばれる。中堅・藤原の守備のミスもあって不運な形で先制点を献上。その後は最速164キロの直球と低めの変化球で追加点を与えず、2桁奪三振とオリックス打線を封じた。7回には無死一塁となった場面で右足がつりそうになってベンチ裏へ。水分補給をして再びマウンドに戻って後続を断ち、7回5安打1失点、10奪三振、107球と気迫の投球を見せつけた。
一方の宮城は140キロ台後半の直球とスライダー、チェンジアップ、さらに90キロ前後のスローカーブを効果的に使って相手打線を翻ろう。8回を3安打無失点、8奪三振、114球の力投で9回は平野佳にマウンドを譲った。試合は平野佳が同点に追いつかれ、その裏に森の本塁打でオリックスが2―1とサヨナラ勝利した。
2人に勝ち負けはつかなかったが、ハイレベルな投手戦にオリックスナインからは「まったくタイプの違う2人がそれぞれの良さをずっと出し続けた試合だった。朗希は1球1球の質がすごすぎて絞るボールがなかった。宮城は緩急と奥行きで思うようにバットを振らせなかった。クリーンヒットは1本もなかった」とため息がもれた。
打てないとなると、守り合いになり、ミスが勝負の分かれ目となる。別の選手は「不用意な形で出た走者はかえってきやすくなる。そこが勝敗を分ける。ロッテは藤原のファンブルがあったけど、こっちにミスはなかった。四球でも勝負しにいっての四球なら次の打者とまた勝負できるけど、不用意な四球では流れが変わってくる。捕手のキャッチングにしても走者がいる場面といない場面では全然違う。今日はプロの試合でした。1試合で3試合分の疲れがあるような、首位攻防らしいプロの試合だった。どっちに転んでもおかしくなかった」とうなった。
2人の〝熱投〟が生み出す緊張感に控え選手らも震え「みんな自分に置き換えて試合に集中していた。自分ならどう動くか、どう攻略していくか、ということを考えさせられる。気を抜く時間はなかった」と試合後の疲労感を口にしたほどだ。
宮城は「全体的にいい感覚で投げることができました。森さんと話しながらいいタイミングで緩い変化球のサインを出してくれたと思います。この投球を忘れないようにやっていきたい」と試合後も表情を引き締めた。この日で佐々木朗と同じ登板日が5試合連続。同級生〝仲良し対決〟どころではない死闘がリーグの上位争いのレベルをさらに上げていく。













