高い注目度に応える復帰戦白星だった。首位ロッテは28日のソフトバンク戦(ペイペイ)に9―5で勝ち、昨年から続いていた〝鬼門福岡〟での連敗を7で止めた。先発・佐々木朗希投手(21)が6回2失点で開幕から無傷の4勝目。右手マメの影響で3週間ぶりとなる登板だったが、自己最速に迫る164キロを連発するなど、貫禄を示した。

 交流戦前の最終戦でエースがきっちり仕事を果たした。注目の立ち上がりは、初回から3イニング連続で三者凡退。4回に連続長短打と犠飛で2点を返されたが、5回以降はしっかり立て直した。

 この日は82球のうちスライダー2球を挟んで、それ以外は真っすぐとフォークで組み立てた。3安打、9奪三振、1四球と内容もよく、右腕は「自分の形で、自分のテンポで投げられてよかった」と満足そうだった。

 今月5日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)以来となる中22日で上がったマウンドだったが、投じたストレートの約77%にあたる36球が160キロ以上と出力は申し分なく、制球も安定。スライダーの割合が極端に少なかったのは、マメの影響もあったはずだ。

 一方、ネット裏には超大物の姿があった。米球界でも敏腕として知られるメッツのビリー・エプラーGM。前任だったエンゼルスGM時代の2017年オフに、日本ハムから大谷翔平投手の獲得に成功した人物だ。ドジャース、レッドソックス、カブス、フィリーズの編成担当者も集う中、メジャーでも指折りの最高幹部が熱視線を送っていた。

 佐々木朗の降板と同じタイミングで席を立ち、多くを語らなかったが「とてもすばらしいパフォーマンスだった」と言及。この日は野茂英雄氏(パドレス球団アドバイザー)も視察に訪れるなど、要人の来訪からも注目度の高さがうかがえた。

「体はフレッシュな状態だったので出力が出た。来週も勝てるようにしたい」と腕をぶした令和の怪物。首位を走るロッテに頼もしい男が帰ってきた。