泥沼から這い上がることはできるのか。日本ハムが9日のロッテ戦(エスコン)に2―3で敗れて4連敗。5月18日以来の5位転落となった。

 この日チームは6月のトレードで中日から加入した山本拓実投手(23)と郡司裕也捕手(25)がそろって先発出場。山本拓は伸びのある直球とキレのある変化球でロッテ打線を翻ろう。予定された2回を無安打無失点の好投を見せた。

 打線も4回に万波の適時打で先制すると、5回にも五十幡の適時打で加点。山本拓からバトンを受けた投手陣も7回まで安田のソロ本塁打による1点に抑え、久しぶりの勝利をたぐり寄せたかに見えたが…。

 1点リードの8回から登板した池田が二死一、二塁からポランコに右越え逆転2点適時二塁打を浴びた。終わってみれば今季21度目となる1点差負けで、1か月半以上死守した4位の座を楽天に奪われた。

 この痛恨の逆転負けに新庄監督も試合後「ずっと抑えてきてくれた池田くんが打たれたなら仕方ない。また切り替えて戦っていく」とコメントを残すのが精いっぱい。球場を後にする指揮官の後ろ姿には惜敗続きのチームを打開できない悔しさがにじみ出ていた。

 ただ、下を向いている場合ではない。まだシーズンは中盤。惜敗を辛勝に変換できれば連敗は連勝へとつながる。上位への再浮上も夢ではない。

 勝ち切れない投手陣について、指揮官に代わって建山義紀投手コーチが期待を込めながらこう話す。

「一つちょっと今、山場かもわからないですね。リリーフ陣にとっても先発陣にとっても。ここまでみんないろいろと頑張ってくれてますけど、(チームが勝ち切れない)こういう時期は遅かれ早かれ絶対に来るので。これをどう乗り切るかが、勝てる投手とか強いピッチャーになれる分岐点だと思って。僕もしっかり指導して、ピンチを乗り切れる投手陣にしていきたい」

 シーズン序盤から故障者続出だったチームもここにきてようやく戦力がそろいつつある。あとは粘り強く勝ちを拾う。前半戦も残りあと6試合。後半戦の逆襲につなげるためにもチームは大事な時期を迎えている。