野球日本代表、侍ジャパンの次期監督候補が、前ソフトバンク監督の工藤公康氏(60)に一本化される方針であることが29日、分かった。工藤氏も現場復帰への意欲は十分で、すでに届いたとみられるオファーの受諾にも大きな支障はないとみられる。果たして「優勝請負人」「短期決戦の鬼」と呼ばれた新指揮官は、どんなチームを作るのか。そして次回WBCでの連覇は可能なのか。西武時代からの工藤氏をよく知る本紙専属評論家・伊原春樹氏がエールを送った。

【新鬼の手帳・伊原春樹】侍ジャパンの新監督に工藤公康ですか。彼のことはライオンズの現役時代から知っていますけど、不思議な勝負運というか勝負勘というものを持った選手であり、監督でしたね。

 もちろん監督として「日本一5度」という実績は相当なものだし「強いチームを率いさせたら…」という定評も、すごい選手ばかりが集まる代表監督にはピタリと当てはまる。60歳はまだまだ若い。いったん現場から離れたことで、ウズウズしていたのではないか。

 現役時代の工藤は大舞台に強くて「若いのに度胸があって肝っ玉が据わっている」なんてよく言われていたけれど、実際には高い技術に裏打ちされた自信があったからこそ、度胸があるように見えたわけなんです。

 監督としてもそれは一緒。人一倍、野球を勉強して相手を研究しているからこそ、それが自信になって大舞台でも堂々と戦える。もちろん期待するのは「世界一」ということになるが、あまり重圧を感じることなく「これだけの選手が集まっているんだから、監督なんて誰がやっても一緒」ぐらいの感覚で取り組んでもらいたい。

(本紙専属評論家)