【元局アナ青池奈津子のメジャー通信】「自分には3つの好きなことがある。バーテンダーとしてカクテルを作ること。音楽。クラブハウスではずっとDJだ。そしてスシ。だからスシを作ることにした」
先日、クラブハウスでドジャースのデビッド・ペラルタとそんな話で盛り上がったため、この週末、やたらインターネットで「スシロールの作り方」動画を見てしまった。カリフォルニア発祥とされる外側に具が巻かれたスシロール。今では日本でも「ロールスシ」として定着していることを最近知ったのだが、ほんの数年前までは観光に来た友人らをよく「アメリカ流のスシ」に連れていった。
もう30年以上前になるが、アトランタ在住中に現地の小学校の「カルチャーデー」にノリせんべいを持っていったら、クラスメートたちがノリを「気持ち悪い」と嫌がって、いっさい受けつけてくれなかったトラウマをいまだに抱えている身としては、目の前のベネズエラ人が「(ロール)スシを作るのは意外と簡単なんだ。材料を揃えて、切るのがなかなか面倒なくらいかな。あ、ごはんを炊くのが難しかった。少しもっちりしたお米を、軟らかく炊かなきゃならないからね」と教えてくれるのは、なんとも感慨深い。
道具はすべてオンラインで揃う。デビッドは「『サーモン、クリームチーズ、アボカド』ロール、『マグロ、クリームチーズ、きゅうり』ロール、シンプルだけどうまく巻けたよ。妻がえび天ぷらロールに挑戦していて、てこずっていたかな。僕はイールソース(うなぎのかば焼きのタレ)も自分で作った」とうれしそうに、携帯で確かになかなかな出来栄えのロールスシ写真を見せてくれたのだが、スワイプ中に、スシとはまったく関係ない気になる写真が。
「あっ、これは自宅のプレールームに置いてあるカスタム・アーケードゲーム(ゲームセンターなどにあるコインを入れて遊べるゲーム機)。ガーディアンズのビジター・クラブハウスにゲーム台が置いてあるのを見て自分もほしいと言ったら、数年前にゲーム台を造る会社が連絡をくれたんだ」
ハンドルとボタンがついて、4人まで対戦できるゲーム台。組み込むゲームは選べるそうだが、写真には「パックマン」のロゴが写っており、ここでも盛り上がる。
「タイトルには『フレイト・トレイン』(デビッドのニックネーム)、野球をしている自分の写真を使ってもらって、デビッド・ペラルタ台の完成。気に入っているよ! やっぱり人生は大いに楽しまないと! だから僕は音楽が好きなんだ。クラブハウスのDJとしては全員をいかにハッピーにするか、いろんな音楽をかけなきゃならないから大変なんだけどさ」
次々に話題を展開させていく明るくて気さくなデビッド。クラブハウスで人気の理由がよく分かる。
ここでは紹介し切れなかったが、けがで投手生命を絶たれ、打者として一から出直して何年もかけて大リーグの夢をかなえた経歴を持っているので、機会があったらぜひどこかで読んでほしい。苦労を知っているからこそ人に優しく、毎日を全力で楽しむ姿勢なのがきっと伝わると思う。
ついでに彼のTikTokもおすすめだ。他では見られないチームメートと踊っている姿やイタズラで爆笑している動画がたくさんあり、元気が出ること間違いない。
☆センガー・デビッド・ペラルタ 1987年8月14日生まれ。35歳。ベネズエラ出身。左投げ左打ちの外野手。185センチ、95キロ。2004年9月にカージナルスと投手として契約。08年に肩の手術、09年に自由契約となった。退団後は野手転向し、11年に独立リーグ入り。13年にダイヤモンドバックスとマイナー契約を結び、14年6月にメジャーデビュー。同年88試合で打率2割8分6厘、8本塁打、36打点の成績を残すと、15年はレギュラーに定着し、3割1分2厘、17本塁打、78打点。18年にはキャリアハイの30本塁打をマークし、シルバースラッガー賞。19年ゴールドグラブ賞。22年7月にレイズへトレード移籍となると、同年オフにFAとなりドジャースと契約した。第5回WBCベネズエラ代表。












