残酷な現実が突きつけられた〝女神〟はどこに向かうのか――。女子プロレス「スターダム」の「クラブビーナス」率いる白川未奈が、ワールド王者・中野たむとの2冠王座戦(27日、大田区)で敗れ、わずか35日でワンダー王座から陥落した。
自らの提案で実現したダブルタイトル戦では、グラマラスドライバーMINA、フィギュア・フォー・ドライバーMINAと持てる技を出し尽くしたが、中野の壁は高かった。
試合後は人目をはばからず大号泣。「悔しい、悔しい。すごいたくさんの方が応援してくれたのを知ってるし…。白いベルト取ったばかりで希望をつかんだのに…。つらい。中野たむに勝てない。今日も勝てなかった…」と声を絞りだした。
中野率いる「コズミック・エンジェルズ」で活動をともにしていたが、4月15日の代々木大会で離脱。「クラブビーナス」を新ユニットとして立ち上げた。中野の近くにいては甘えてしまい、いつまでも超えることができない――そんな思いからだった。
だが、待っていたのは非情な結末。4月23日横浜大会でV15まで最多連続防衛記録を伸ばしていた上谷沙弥を破り、初めて手にした白のベルトを手放すことになった。
「とにかく申し訳ない気持ちしかない。クラブビーナスのみんなに希望を見せたいんだよ。何とか頑張って這い上がったら、でっかくなって頂(いただき)に立てるっていうのを見せたいんだよ。本当にゴメンなさい。負けることは考えてなかった。次はIWGP(女子王座)に挑戦する予定だった。憧れの新日本プロレスのリングで試合したことがないから、試合しにいくつもりだった…」
泣きわめくリーダーの姿を、月山和香、マライヤ・メイ、ジーナ、ジェシーのクラブビーナスメンバーは、静かに見守ることしかできなかった。
最後に白川は「自分のこれからは、ちょっと考えさせてください。本当にゴメンなさい。ちょっと待っててください」と言い残し、バックステージを後に。再び岐路に立たされた。













