女子プロレス「スターダム」のワールド&ワンダー2冠選手権(27日、東京・大田区総合体育館)は、ワールド王者の中野たむが、ワンダー王者・白川未奈を下し、史上2人目の赤白2冠王に輝いた。

 試合後2本のベルトと2本のトロフィーを受け取った中野は、複雑な表情を浮かべ白川を見つめた。2017年6月に岩谷麻優が達成して以来、史上2人目の快挙。「中野たむが史上2人目の赤白2冠チャンピオンになりました!」と喜びを叫ぶや「中野たむを追いかけてきた白川未奈は、中野たむを超えることはできない。これが現実だ!」と涙を流す白川に言い放った。

 先月15日の代々木大会で中野率いる「コズミック・エンジェルズ」から離脱した白川との決戦。2人の一騎打ちは2021年11月のワンダー王座戦以来となる。

 たもとを分かった2人の試合はまさに激闘だった。序盤からエルボー合戦で火花を散らし、顔面を蹴り合うなど一進一退の攻防を展開。

 白川から右脚に集中攻撃を浴びせられ、足4の字の体勢からサイドに落とす必殺技「フィギュア・フォー・ドライバーMINA」を食らい、窮地に陥った。

白川(右)の後頭部に痛烈な一撃を浴びせるたむ(©STARDOM)
白川(右)の後頭部に痛烈な一撃を浴びせるたむ(©STARDOM)

 だが、試合終盤トラースキックで反撃に成功すると王者の意地が炸裂。得意の蹴り技で攻め込み、最後はバイオレット・スクリュー・ドライバー(垂直落下式ファルコンアロー)からのトワイライトドリーム(変型猛虎原爆固め)で17分43秒の熱戦に終止符を打った。

 白川が退場すると、シンデレラトーナメントを2連覇したMIRAIがリングに現れ「中野たむ、2冠王おめでとうございます。さあ、挑戦させてください。その白いベルトに」と表明。

 すると少し笑顔を見せた中野は「たむは人生の修羅場をくぐり抜けてやっとここに着いたの! いろんな挫折を乗り越えてきた人間の強さを思い知らせてあげましょう」と承諾した。

 最後に王者は2本のベルトを大事そうに見つめ「私はこれからいろんなやつの魂がこもったこの2つのベルトを背負って、皆さんとスターダムの歴史をつくっていきます」と決意を新たにした。