女子プロレス「スターダム」の鹿島沙希(30)が、プロレス人生初のシングル王座を手にした。
27日の東京・大田区総合体育館大会のハイスピード選手権3WAYバトルでは、王者AZM、フキゲンです★と対戦。同じ極悪軍団「大江戸隊」に所属し、チーム「東スポ大好き!」の相棒でもあるフキゲンが入ったことで事実上、2対1のハンディ戦になると見られていた。
何やらコソコソと耳打ちした2人は序盤こそ共闘路線を敷いたが、場外のAZMにトペを狙うフキゲンが助走をつけた瞬間だった。突如、鹿島はフキゲンをクルリと丸め込む。3カウントは入らず謝罪した鹿島だが、東スポ大好き!の2人に不穏な空気が流れた。
その後も連係攻撃を見せたかと思えば、フキゲンのフォールを鹿島がカット。一方のフキゲンもAZMと鹿島にムーンサルトを発射するなど、3人が入り乱れる展開となった。
最後はスワンダイブ式攻撃を狙うAZMに、フキゲンが鹿島をぶつけて排除。鹿島とフキゲンが激しい丸め込み合戦を繰り広げ、鹿島が執念の3カウントを奪った。
試合後、バックステージで号泣した鹿島は「やっとやっとやっと、シングルのベルトを取ることが…ワーン。わかってるよ、お前泣くような試合じゃないよって。沙希には赤とか白みたいな感動的ストーリーはないし。いつも『省エネレスラー』とか『ちゃんと試合しろ』とか言われてきてるよ。でも、鹿島沙希のプロレスで勝ち取った勝利はうれしいし」と語った。
2011年6月にスターダムでデビュー。13年に一度団体を離れたが、18年に5年ぶりの復帰を果たすと、同年6月に岩谷麻優とのコンビでゴッデス王座を戴冠した。6人タッグのアーティスト王座は13年1月に初代王座に就いたのを皮切りに5度の戴冠実績があるが、シングルの王座だけは手が届かなった。
当初はSWA世界王座を目標に定めていたが、昨年11月に第9代王者の岩谷麻優が返上。「いつの間にかどっかにいったから」とハイスピード王座に狙いを定め、悲願の戴冠を果たした。
今後の防衛ロードについては「ずっと守っていきたい。もちろん防衛戦もしなきゃいけない。だから、足の速そうな人とかパワーの強い人とかマジで挑戦してこないでほしいと思うし。試合時間も1~2分にしてほしい。逆にどんくさいヤツとか、デビューしたての新人とか挑戦してきてほしい」と呼びかけた。
そこへ「デース」「デース」と現れたのがフキゲンだ。どうやら新王者が提示した条件に当てはまることから、V1戦の相手に名乗りを上げた模様だ。
鹿島は「多分、これを見たら会社がカードを決めるだろうから、挑戦決定ということで。まだまだ落とさないよ、このベルトを。フキゲン、空気読んでくれよ!」と言い残し、控室に消えた。












