スターダム26日の横浜アリーナ大会で行われたワールド王座戦は、挑戦者の玖麗さやか(25)が上谷沙弥(29)を撃破し第21代王者に輝いた。

 大金星だ。昨年の「東京スポーツ新聞社制定プロレス大賞supported byにしたんクリニック」で女子レスラー史上初のMVPを獲得した上谷に対し、キャリア2年4か月の玖麗は敗れた場合は「コズミック・エンジェルズ(CA)」の解散するという十字架を背負って挑んだ。

上谷沙弥を下しマイクを握った玖麗さやか(左)
上谷沙弥を下しマイクを握った玖麗さやか(左)

 序盤から上谷の猛攻にさらされた玖麗は、背中へのときめきスピアーを決めると正面から追撃。しかし3発目はキャッチされ、スタークラッシャーを浴びて決定打を放てない。ならばとバイオレットシューティング(ランニングニー)を4連発、スリーパーホールドと必死の形相で攻め立てた。

 その後もときめきスピアー、ときめきファルコンアロー、さらにときめきスピアーと惜しみなく必殺技を投入していく玖麗だったが上谷の壁は高い。雪崩式スタークラッシャーで逆転を許すと、永遠にさようなら(変型ブーツ)、さらには極悪軍団「H.A.T.E(ヘイト)」の介入からトワイライトドリーム(変型タイガースープレックスホールド)まで浴びてしまった。

ファイヤーバードスプラッシュで上谷沙弥を攻める玖麗さやか(上)
ファイヤーバードスプラッシュで上谷沙弥を攻める玖麗さやか(上)

 それでもここはCAの安納サオリがカットし、九死に一生を得る。CAとヘイトが両軍入り乱れる乱闘から渡辺桃のハイキックが上谷に誤爆すると、玖麗はバイオレットスクリュードライバーを発射。粘る上谷に再びヘイトの介入からフランケンシュタイナーで押さえ込まれるも、執念で3カウントは許さない。最後はときめきスピアーからファイヤーバードスプラッシュをさく裂させて激闘に終止符を打った。

 試合後のリング上でマイクを握ると「上谷沙弥から玖麗さやかが勝ちました! 上谷沙弥、あなたが誰も成し遂げられると思わなかった夢を次から次にかなえていく姿、その姿を見て私もここに堂々と立てました。ありがとうございます」と前王者にメッセージ。「人に笑われる夢でも、かなわないって言われる夢でも、口に出して一生懸命頑張ればかなうんだって今日、私が証明しました。私はやっぱりプロレスが、スターダムが大好きです!」と宣言し、大会を締めくくった。

 バックステージで「自分のことを愛してくれる人、信じてくれる人の手が、言葉が、どれだけ温かくて愛しくて自分の力になるのか、今回改めて感じました。ワールド・オブ・スターダム王者として、スターダムをもっともっと明るく、彩いっぱいの、夢いっぱいの世界にしていきます」と所信表明していると、CAを「極悪ヒールユニット」と決めつける伊藤麻希に挑戦表明された。玖麗は「CA極悪ヒールユニットじゃないです。いいですよ、でも。私が王者になったからには、どんなによく分からない挑戦でも、挑戦する人を拒まない! あなたのその真っ黒の目、私が彩いっぱいの目にしてあげます」と受諾し、V1戦での激突が決定的となった。