安心してください、行きますよ。新日本プロレスのオカダ・カズチカ(35)が、全日本プロレス、ノアとの合同興行「ALL TOGETHER(AT)AGAIN 元気があれば何でもできる」(6月9日、東京・両国国技館)への全面協力を約束した。2月の武藤敬司引退興行(東京ドーム)では〝ボイコット騒動〟を起こしたレインメーカーが、初出場となるATへの思いを明かした。

 3団体の合同興行・ATは2011年8月27日に東日本大震災復興支援チャリティープロレスとして開催された。12年2月19日に被災地・仙台で行われた第2回大会以来、11年4か月ぶりの開催となる第3回大会は、20年から続いたコロナ禍から立ち上がる意味を込め「混沌からのリスタート」がテーマとなる。

 オカダは20年1月にオールスター戦開催を提唱したが、直後のコロナ禍によってプロレス界の状況は大きく変化した。「コロナ中は各団体がしっかりプロレスをやることでまたパワーが発揮されると思ってたんで、オールスターをやるのは何かちょっと違う気がしてたんです。やっと前のように戻り始めてきている中でやるからこそ、意味があると思っていた。すごくいいタイミングなんじゃないかなと思います」とAT復活に賛同した。

 第1回大会は海外武者修行中で第2回は凱旋直後だったため、いずれも不出場だった。過去には3団体の最高峰王者トリオや、武藤&小橋建太のドリームタッグなど夢の組み合わせが実現してきた。

第1回大会は2011年8月、日本武道館で開催された
第1回大会は2011年8月、日本武道館で開催された

 初出場が確実なオカダのカードも注目が集まるが「やりたいこと? 別にないですね。ノアとはもうおなかいっぱいになったし、全日本はあまり知らないし…。知らないですもんね、誰がいるのか」と、相変わらずの他団体への興味のなさと情報の疎さをのぞかせた。

 もちろん大会の趣旨は尊重する。オカダは「これは別に僕たちのための大会じゃないですし。団体の威信はかかってるかもしれないですけど、やっぱり一番はコロナ禍を一緒に戦ってくれたお客さんに返すためのものだと思っているので。僕は本当に今回に関しては、どんなカードを組まれても文句を言わずに戦いますよ。団体対抗戦じゃないですから」と明言。対戦相手、パートナーには〝完全NGなし〟のスタンスを示し、一夜限りのオールスターをファンにささげるという。

 また、オカダといえば2月の武藤引退興行でノア・清宮海斗とのシングル戦が発表された際、新日本とノアから事前の打診がなかったことに反発。最終的に試合は行われたものの、事前会見を直前になって欠席し、焼き肉を食べていた〝ボイコット事件〟が記憶に新しい。しかし、今大会に関しては「もし、会見があればちゃんと行きますし。肉よりも優先します。ボイコットしません。これはお客さんのためですから」と約束した。

 ボイコットしない――。よくよく考えれば当然のことなのだが、これが何とも頼もしく聞こえてしまうのがオカダのレインメーカーたるゆえん。ATの舞台で何を見せてくれるのか、注目だ。