ノアのGHCヘビー級王者ジェイク・リー(34)が、新日本プロレスに逆オファーだ。16日の仙台大会で行われた中嶋勝彦(35)との初防衛戦を制し、新日本、全日本プロレス、ノアの合同興行「ALL TOGETHER AGAIN 元気があれば何でもできる!」(6月9日、東京・両国国技館)に照準を合わせた。新日本参戦を熱望した昨年とは違い、強気の姿勢で〝見本市〟の舞台に立つ。
苦しい戦いだった。中嶋とのV1戦は非情な蹴りを連発され、徹底的に叩きのめされた。それでも起死回生のバックドロップで反撃に成功。鮮やかなフロントハイキックでベルトを死守し、5月4日両国国技館大会のV2戦では方舟マットの象徴・丸藤正道の挑戦を受けることが決まった。
その目はすでに、6月の両国決戦にも向けられている。GHC王者として「ALL TOGETHER」のメインに立つことを目標に掲げたジェイクは「世界を見ても、この体格(192センチ、110キロ)で、このルックスのやつはなかなかいない。こんなやつが今、ノアのトップでやっていることを他団体のファンにもわからせないといけない。だから、俺がチャンピオンとしてメインを務めてノアのかじを取ってやる」と意気込んだ。
忘れもしない。2011年8月27日に日本武道館で開催された第1回大会、デビューからわずか10日目だったジェイクは全日本の一員として「デストロイヤー杯争奪スペシャルバトルロイヤル」に出場した。
当時を「周りを見る余裕なんかなかった。とにかく一生懸命やるってことしか頭になくて、何もできなかった」と悔しげな表情で振り返りつつ「でも、あの時の俺とはすべてが違う。今回出られたら、エモいと思いますよ」と語気を強めた。
しかも、今大会はメインを務めるだけでは終わらない。昨年、ジェイクが参戦を熱望しながら実現には至っていない新日からの〝オファー〟を堂々と待つという。
「自分が『出たい!』って言うんじゃなくて、向こうから『ぜひ出てくれ』っていうくらいのものを見せる。そうじゃないと全日本を出た意味はないでしょ? 去年の俺とは違う」
さらに戦いたい相手を問うと「全日本はいいです。今やったところで何になる。だから、新日本のまだ戦ったことがなくて、体がでかい選手と戦いたい」と語った。
同大会は昨年10月に死去した新日本創設者・アントニオ猪木さんのキャッチフレーズ「元気があれば何でもできる」がサブタイトルとなった。「追悼なので、改めて猪木さんを思う場所でもある。猪木さんは戦いを見せてた人なので、本気のファイトを感じられる興行になるんじゃないのかな」。注目の合同興行で新たな道を切り開く。













