どのような成長を遂げていくのか。今季から発足したソフトバンクの四軍で注目を集めているのが、ドミニカ共和国出身のホセ・オスーナ外野手(16)。米球界も熱視線を注いでいた中で昨年末に15歳9か月で入団した金の卵だ。底知れぬポテンシャルを秘めた〝鷹の怪童〟が思い描くロードマップとは――。
日本流に言うなら、高校2年生の若さでプロのキャリアをスタートさせた。コロナ禍の2020年にナ・リーグで本塁打と打点の2冠王に輝いたマルセル・オズナ外野手(ブレーブス)はいとこで、母国でも将来を嘱望された有望株だ。あと数か月待てば年齢的に米球界入りの選択肢もあったが、15歳9か月でソフトバンク入りを決意した。どんな思いで日本行きを決めたのか。
オスーナ ドミニカに住んでいる萩原健太スカウトから、米国のチームに入るより日本のプロに入ったほうがたくさんの練習をできるし、いろいろ経験を積めて、より早くレベルアップできると。最終的には一軍に上がれるという話を聞きまして。日本に行ったほうが自分にとっていいと思って決断しました。実際、その決断をして良かったと思います。
語学に関する球団の教育プログラムも始まっている。来日前から動画で勉強するなど、日本語を覚えようとする姿勢が貪欲と評判だ。
オスーナ 一人でやっていくためにも、日本語を覚えたほうがいいと思っています。買い物に一人で行ったり、人の助けを借りずに自分で行動できたほうがいい。試合をする上でも、自分でしゃべることができたほうがプレーの助けになると思っています。「オネガイシマス」「アリガトウ」「オハヨウ」。たくさんの言葉を。いい言葉も、そうじゃない言葉も(笑い)
4月18日~21日に行われた独立リーグのBCリーグ球団との4試合で2度のマルチ安打を記録するなど早くも非凡なものを見せている。大谷翔平(エンゼルス)が高校時代に年齢ごとの目標を書いていた「人生設計ノート」がWBCのMVPで話題にもなった。オスーナはどのような〝未来〟を描いているのか。
オスーナ 今年に関しては、何軍にいるかというのは別にして、打率2割8分以上、8本塁打をシーズンの目標にしています。1年目、いいスタートを切るためには、その数字が必要かなと思っています。
着実なステップアップを目指している。日本の高卒新人と年齢面で並ぶ18歳シーズンには「二軍に落ちることなく、一軍に定着する年にしたい」と言う。外国人枠がある以上は一軍定着=レギュラー格だ。
17歳シーズンとなる来季はどうか。早々と支配下登録を勝ち取って一軍出場がかなえば、400勝投手で〝打者〟でも通算38本塁打のレジェンド・金田正一(国鉄)が1950年10月6日の西日本戦(後楽園)でマークした17歳2か月での最年少本塁打記録の更新の可能性も出てくる。「その方は17歳で本塁打を打ったんですか?」と驚いた表情を見せつつも「チャンスがあれば記録を塗り替えたいという思いはあります。早く一軍に上がって、そういう記録も更新できたらうれしいと思います」と目を輝かせた。
日本で成功を収めた上で、最終的な目標としてメジャーを挙げる。
オスーナ 可能だったら25、26歳で米国に渡ってプレーしたいなという思いはあります。(日本で)いくつかタイトルを取って大リーグに挑戦したいです。
球団は世界的なスーパースターへの育成を目指している。オスーナの挑戦は始まったばかりだ。
☆ホセ・オスーナ 2007年3月27日生まれ。チーム最年少の16歳。185センチ、82キロのスラッガー候補で、米球界も注目していた好素材。来日後のお気に入りの食事はラーメンとソーセージ入りクリームパスタ。背番号173。右投げ右打ち。












