新日本プロレス8日両国大会でNJPW WORLD認定TV王者のザック・セイバーJr.(35)に挑戦する海野翔太(25)が、ベルト複数時代に一石を投じる。昨年10月に新設発表されたTV王座は、若手への門戸開放や地方都市での王座戦開催がコンセプトに掲げられていた。海野はわずか半年でこの理念があいまいになっていることを指摘し、同王座の正常化を誓った。
海野は「NEW JAPAN CUP」で優勝こそ逃したものの2回戦(3月15日、岡山)でザックを撃破。両国でのTV王座挑戦につながった。「出た以上、目標はオカダ(カズチカ)さんが持っているIWGP世界ヘビー級だったので。でもその道中で、自分でつくれたチャンスがこのベルト。このTV王座をよくしようという思いはあります」と腕をぶす。
1月東京ドーム大会で初代王者に輝いたザックは、2月札幌大会でベテランの石井智宏を挑戦者に迎えたり、防衛戦も国内ビッグマッチや海外大会でしか行っていない。この状況に海野は、同王座が早くも本来の理念が希薄化していると警鐘を鳴らす。
「ザックが王者であることは否定しないですし、積み上げてきたものは素晴らしい。でも、やっぱり『若手にチャンスのあるベルト』とコンセプトが発表されてつくられているので、ファンの皆さんも疑問な部分はあると思う。そこは自分が懸け橋になって、若手で切磋琢磨して価値も上げていきたいです」
複数王座がトレンドのプロレス界において、新日本はIWGP世界、US、ジュニア、女子、NEVER無差別、STRONG無差別、TV、さらにKOPWもベルト化されたことでシングルだけで8本も管理する王座がある。
海野は「もともとNEVERもそういうコンセプト(若手の登竜門)だったじゃないですか。増えるだけ増えて、ベルトの意味とか方向性を無視して好き勝手やると、全部一緒になってしまう。そうなると当たり前だけど、みんなIWGP世界が欲しいになって、他のベルトは死んでしまうわけなので」と、各王座の独自性を守ることの重要性を説く。
だからこそ〝迷走〟する前に新世代の旗手としてTV王座を正常化させるつもりだ。「変な話、ヤングライオンと地方で(防衛戦を)やったりも面白いと思うんですよ。それこそ挑戦権をかけてヤングライオン杯をやってもいいでしょうし、若手というくくりで言うなら新日本だけでなく他団体でもいいと思いますし。若い力でプロレスというものをいい方向に1段階2段階、持っていけるんじゃないかと」と公約を掲げた海野が、両国で初タイトルを手に入れる。












