新日本プロレス2日の後楽園ホール大会で、大型新人のボルチン・オレッグ(30)がプロレスデビューを果たした。
カザフスタン出身のボルチンは2017年から永田裕志が監督を務める「ブシロードクラブ(現・TEAM NEW JAPAN)」に入団した。22年のレスリング世界選手権でフリースタイル125キロ級5位入賞を最後に、レスリングからプロレスに転向。今年の1月4日東京ドーム大会でエキシビション戦にも出場した。日々の会場では練習生としてセコンド業務など雑用をこなし、誰がどう見ても強そうな風貌で妙に目立っていた。
デビュー戦では海野翔太、田口隆祐と組んでザック・セイバーJr.、ロビー・イーグルス、藤田晃生組と激突。筋骨隆々の肉体に会場がどよめく中、ボルチンは藤田に飛行機投げを連発し、卓越したレスリング技術を披露する。まだタッチに慣れておらず、味方をコーナーで待ち切れずにヒョコヒョコとリングに出入りしてしまう姿は、「さんまのからくりTV」で流れるホームビデオばりの愛くるしさがあった。
さらにザックを逆水平チョップ一発でなぎ倒すと、フロントネックロックに捕獲されながらも強引に投げ捨てて脱出する驚異のパワーを披露。逆エビ固めでギブアップを迫っていく。しかし、これを切り抜けられ、腕ひしぎ十字固めに捕獲されてしまう。強引に持ち上げようと試みたボルチンだったが、ザックの巧みな切り返しに無念のタップアウトとなった。
敗れはしたものの、底知れぬ潜在能力を見せつけた衝撃デビューとなった。ボルチンは「絶対に勝ちたかったけど、レスリングの技だけでは勝てないので、これからいっぱい練習して関節技も覚えて打撃技を覚えて、次の試合に向けて、勝ちたいと思います」と流ちょうな日本語で今後の抱負を語った。
初めてのプロのリングに立ち「すごい、レスリングとお客さんの声が全然違いました。もっといいところを出して勝ちたかったけど…これからもっと強くなりたい」と宣言。レスリング時代には五輪出場の夢をかなえられなかったが、プロレスの世界で王者となるという新たな夢に向かって第一歩を踏み出した。
また、レスリング時代の監督・永田も、愛弟子の初陣をバルコニーから見守った。現「TEAM NEW JAPAN」からのプロ転向は2017年の岡倫之以来2人目。永田は「いや素晴らしかった。オーカーンなんて目じゃないよ」と、なぜか全登場人物と無関係のグレート―O―カーンを引き合いに出し、ボルチンを絶賛していた。













