エンゼルスの大谷翔平投手(28)は30日(日本時間31日)に敵地オークランドでのアスレチックスとの開幕戦に「3番・投手兼DH」で先発出場し、投手では6回を2安打無失点、10三振3四球だった。勝ち投手の権利を持って降板したが、後続が逆転を許し、日本選手4人目の開幕戦勝利を逃した。打者では4回に右前打を放ち、3打数1安打、1四球。チームは1―2で逆転負けした。

 2年連続開幕投手で見せた「SHO―TIME」を敵地のファンも見守るしかなかった。初回先頭ケンプをストレートの四球で歩かせるも続くカペルに一ゴロを打たせた。3番ディアスは外角の真っすぐで見逃し三振。4番ブラウンは2球で右飛に打ち取った。

 2回は一死後、ロレアノをスライダー、ピーターソンをスプリットで2者連続空振り三振に仕留めた。3回は一死後、ルイーズをスプリットで3球三振に仕留めると6球で三者凡退に片づけた。

4回に右前打を放つ大谷翔平
4回に右前打を放つ大谷翔平

 4回先頭カペルから見逃し三振を奪うとディアス、ブラウンの連続短長打で一死二、三塁のピンチ。するとここで一気にギアを上げ、スライダー中心から真っすぐで押した。アギラを99マイル台後半(約160キロ)の真っすぐで押し込み ツーシームで空振り三振。6番ロレアノはカウント2―2からこの日最速の100・7マイル(約162キロ)の真っすぐを外角低めに決めてバットに空を切らせると雄たけびを上げた。

 5回は二死後に四球を与えるもケンプをスプリットで空振り三振。6回は先頭カペルからスプリットで空振り三振を奪う。四球を与えて二死一塁とするもアギラからスライダーで10個目の三振を奪った。この時点で93球となり、救援陣に後を託した。真っすぐが指にかかり過ぎる場面もあったが、ほぼ満点だ。

 打者では4回無死一塁で今季初安打。1ボールからの2球目、相手先発の左腕ミュラーの真っすぐを111・6マイル(約180キロ)の弾丸ゴロで右前に運んだ。大谷の開幕戦安打は2018年、20年に続き3度目だ。

 1回二死無走者はミュラーに空振り三振。6回一死無走者は2番手の右腕ジャクソンに空振り三振。8回二死二塁は申告敬遠だった。

 日米の野球ファンが期待した白星と今季1号はお預けとなったが、この日、最速の100・7マイルを投げ、右前打の111・6マイルは最速打球。侍ジャパンの世界一奪回に貢献し、MVPに輝いたWBCの好調のままシーズンインした。

 白星スタートはいかなかったが、規格外ぶりを見せつけた。今季の大谷は投打でとんでもない数字を残しそうだ。