〝邪道〟大仁田厚(65)が無法ラブコールだ。

 大仁田は全日本プロレスのヨシタツとタッグを組み、4日の八王子大会でNOSAWA論外、ケンドー・カシン組を破りアジアタッグのベルトを奪取した。試合は同王座初の電流爆破戦で行われたこともあって注目を集めたが、邪道は14日になって突如、連絡をよこして「俺は論外、カシンとリマッチがしたい。だから論外は引退を延長してくれ!」と求めてきた。

 この界隈の人たちはなぜ、取材者を伝言板代わりに使おうとするのか…。こちらの「本人たちに直接言ってほしい」との言葉を「オイ!」の一言で遮った大仁田は「論外は21日で引退するって言ってるけど、本当にそれでいいのか!?」と一方的に語り始める。

 確かに、武藤敬司が引退試合を行うノア21日の東京ドーム大会での6人タッグ戦を最後に、論外もリングを下りることが決まっているのだが…。

 大仁田は「21日の〝主役〟は武藤じゃ。だから論外は論外でふさわしい場所をつくって送り出してやりたい」と訴える。その〝ふさわしい場所〟には「鶴見爆破アリーナの電流爆破に決まってるだろ。うちのファンにも最後の姿を見せてやってくれ」と指定した。鶴見爆破アリーナとは神奈川・鶴見青果市場のこと。大仁田率いるFMW―Eは4月29日に同会場で大会を予定しており、そこでの対戦を求めたのだ。

 4日の試合後、錯乱した論外からは再戦について「じゃあ、東京ドーム終わった後に…」との言葉も飛び出していた。これを引き合いに邪道は「論外も言っていたし、アジアをかけてもう1回やろうぜ。現役延長じゃ!」と勝手に決めてしまった。

 昨年、4月でキックを引退するはずだった那須川天心が、武尊戦実現のために時期を延期したこともあった。同様の事態は起きるのか。ここからは、自らの引退を何度も撤回してきた邪道の交渉手腕が問われることになる。