〝元気印〟の後釜は当確か。日本ハムの育成3位ルーキー・山口アタル外野手(23=テキサス大タイラー校中退)の評価が球団内でうなぎ上りだ。

 昨年のドラフトで「隠し玉」として育成指名されたカナダ、米国育ちの逆輸入選手は現在、千葉・鎌ケ谷の二軍施設で行われている新人合同自主トレに参加中。他の新人らと連日汗を流している。本来ならこの時期の育成新人選手はドラフト上位選手の陰に隠れ、あまり目立たないもの。だがダウンタウン・松本人志への敬愛や「苦手なものは漢字で大好物はとんこつラーメン」と公言する異色新人は底抜けに明るい性格もあり、自主トレ開始直後から周囲の人気者に。今では「一声発すれば周囲を爆笑させるムードメーカー」として他の新人以上に注目を集めている。

 そこで球団がひそかに山口に期待を寄せているのが、昨年現役を引退した杉谷拳士氏(31)の後釜だ。杉谷氏は長年、自身の明るさを前面にナインを鼓舞。献身的にチームを支え、最終的に球界の人気者に成長した。だが、昨年末に惜しまれながら引退。以後、チームには盛り上げ役不在とあって、球団関係者らは山口にその後継者を担ってほしいと願っている。

 球団職員も目を細めながらこう話す。

「入団前から明るい人柄というのは聞いていたが、実際に会ってみたら想像以上(苦笑)。でも外国育ちということもあり、憶さず積極的に仲間と交流する姿勢や練習時に常に声を出す姿などは拳士(杉谷)以上の存在感かもしれない。しかも彼は英語が母国語だから今後は外国人選手との橋渡し役も期待できる。早く支配下を勝ち取ってチームに貢献してほしいね」

 そんな期待を背負う山口には早くも自身の名を書いたボードを掲げるファンも出始めている。それだけに本人は「(ファンの応援は)めっちゃうれしかった。まさか2年前、自分の名前をボードに書いて応援してもらえるなんて想像もできなかったから。これからも全力で。走っても守備でも打撃でも100%で行くところを見てほしい」とやる気満々。この調子なら近い将来、杉谷氏を超越するスター選手に成長するのも夢ではないか。