東京女子プロレスのプリネス・オブ・プリンセス王者、坂崎ユカが2023年の好スタートを切った。

 新年最初の興行となる恒例の「イッテンヨン後楽園」(4日、後楽園ホール)では、同王座のV2戦でエースの山下実優と対戦。2021年6月のサイバーファイトフェスティバル(さいたまスーパーアリーナ)以来、1年7か月ぶりに実現した頂上決戦となった。

 お互いのことを知り尽くしたライバル対決は、高度な技の読み合いが続いた。ロープを使った首4の字で山下をとらえるた王者は、そのまま頭から場外へ転落させる。その直後、場外マット上で垂直落下式ブレーンバスターを決め、容赦なく猛攻を仕掛けた。

 これで火がついた山下も、場外マット上へジャーマンで投げ捨てる。お互いの意地とプライドが激しく交錯したまま迎えた15分過ぎだ。挑戦者のクラッシュ・ラビットヒート(二段式ジャンピングニー)を後頭部に食らった坂崎は、正面からの2発目をキャッチ。回転させて顔面から落とすマジカルメリーゴーランドで反撃した。

 さらにハイキックにローリングエルボーで応戦し、最後はトップロープからの魔法少女にわとり野郎(ファイヤーバードスプラッシュ)で執念の3カウントを奪った。

 フラフラになりながら退場する山下に「またやるぞ!」と呼びかけ、拳を突き出した坂崎。そこに現れたのは、タッグチーム「マジカルシュガーラビッツ」の相棒・瑞希だ。

「隣で強くなっていくユカっちを見ていて、置いてけぼりになった気持ちになったりした。試合はしたくないし、いろいろな気持ちはあるけど、ユカっちを超えたい。ベルトを取るのは瑞希じゃないとダメだって思う」

 相棒からのメッセージを正面から受け取った坂崎は「有明でこれかけて、2人で競争しよう。ワシが勝っても嫌いにならんとってな」。3月18日の東京・有明コロシアム大会で迎え撃つことを決意。笑顔で握手を交わした2人が、今年最初のビッグマッチを華やかに彩る。