DDT3日の新宿大会で〝バカサバイバー〟こと青木真也(43)がビエント・マリグノと〝けじめ〟の一騎打ちを行った。

 マリグノは今年2月、DDTマットに突如登場し「ストレンジ・ラブ・コネクション(SLC)」の一員となった。だが、青木はこのマリグノが昨年4月に海外遠征に出た自身の元タッグパートナーの中村圭吾だと断定し執着。今年のシングルトーナメント「KING OF DDT」の決勝でSLCのMAOを下し優勝した際も、開口一番敵セコンドについていたマリグノに「いつまでカマしてんだよ。みんな知ってんだよ。なんか言ってみろよ」と問いかける。この言葉に、マリグノは「ウー!」とだけ応じていた。

 この青木の行動を受けて急きょ一騎打ちが決定しこの日のゴングとなった。試合は序盤、互いの腕を取って絞めを狙う静かな立ち上がりとなる。その後グラウンドの攻防になると青木が徐々にコントロール。マリグノの脚を大きく広げた状態で固定して押さえ込みを狙いつつ股関節も決めようとするなど、心身ともに追い込みをかけた。

 それでもマリグノも意地を見せて複雑な関節技をしかけられるが、押さえ込みで返すなどペースを譲らず。観客から「ビエント」とコールが起きると「ビエントじゃないんだよ」と吐き捨てる。するとこの言葉に刺激を受けたか、マリグノから猛反撃を受ける。場外でトペを被弾すると鉄柱やテーブルを使いダメージを負わされた。

 すると終盤、青木はフルネルソンでマリグノを捕獲すると客席に「ナカムラ!」とコールを要求だ。これで観客からも「中村」コールが発生だ。それでも青木は攻勢を緩めず、最後は脚を取りつつ羽折り固めの形で腕を絞めあげて勝利した。

 試合後、青木は大の字のマリグノに歩み寄っておもむろにマスクを剥ぐとマイクを持ち「中村! 中村。思いのたけを述べてください」と要求だ。これにSLCメンバーから渡されたタオルで素顔を隠したマリグノは「青木さんが言う通り僕は中村圭吾ですよ。僕は去年4月末に青木さんとの試合で絞め落とされてメキシコに行った中村圭吾ですよ」と告白。さらに「慣れない環境、慣れない言語、順応できず最初の試合でつまずき、自分が分からなくなりました。今でも正直よく分かっていないです。自分が怖いです。プロレスが怖いです。後輩にも先を越され、海外の成果なんて…。弱い中村圭吾、ビエント・マリグノで帰ってきてしまいました」と涙ながらに吐露した。

 マリグノは「情けないけど、SLCの心強いメンバーが励ましてくれてありがとうございます。だから僕は、SLCで強くなりたいです」と訴えた。これを受けて青木はタオルを外して素顔となった中村に「どうすんだよ。誰とやっていくんだよ?」と問いかける。すると中村は再びマスクを被り、マリグノに戻り決意を表明。青木は「頑張ってよ」と話してハグをかわした。

 その後青木はコメントスペースで「アイツどうしていくんだろうね、これから。ただ苦悩していたりとかアイツが悩んでいることだけ伝わりました。ここでやっていきたい、生きていきたいっていうことだと思うし、この恥をさらして生きていくしかないんじゃないですか。頑張ってほしい」と手厳しいエールを送るのだった。