2023年の女子プロレス「スターダム」は〝禁断の一戦〟で開幕する。1月3日の横浜武道館大会で開幕する6人タッグリーグ戦初戦で〝お騒がせ女〟ジュリアが、同じアイスリボン出身の雪妃真矢と激突するのだ。数々の遺恨があったとされる2人だが、実際は何があったのか――。

【ジュリア お騒がせ女の帰還2022(3)】

 ――今年はプロミネンスがスターダムのリングに上がった。しかも年明けには雪妃が初参戦する

 ジュリア アイスリボンの同窓会じゃないんだから(笑い)。でも、勢いのあるところ、魅力のあるところに人が集まるのは当然だと思う。まあ、プロミネンスに関して言えば、結構スターダム以外でも活躍しているよね。自分たちのやりたいことが明確だから、見ててもすごく伝わりやすい。でも、雪妃って何かありましたっけ? あの人、アイスリボンやめてから何をしているの?

 ――DDTで赤井沙希と抗争していた…

 ジュリア すぐ終わっちゃったよね(笑い)。前と変わらないかって? うーん、変わらないっていうか劣化しました? 私がデビューした時は(アイスリボンで)3冠巻いたりしてましたよね。裸にベルト3本巻いてグラビアやったり。新人時代のジュリア的には「ウヘっ」て感じでしたけど。今は何か、目立たずやってるねって印象ですかね。大丈夫ですか? 若くて勢いある選手だらけのスターダムに来て。

 ――アイスリボン時代とは立場が逆転した

 ジュリア 何もかもが違いますよね。そうそう、ジュリアと雪妃って遺恨があると思いますか? ファンの人はあーだこーだ言いますけど、2人の因縁、遺恨ってなんだと思いますか?

 ――19年5月のタイトルマッチで対戦した際、タイガードライバーで首から落とされた

 ジュリア あっはっは。落とされましたけど、そこは大した問題じゃないんですよ。「わざと」と言う人もいるけど、私は違うと思うんです。だって、私より圧倒的に実績ある先輩だったんで。私、デビューして1年半くらいですよ? そんなことあえてやらなくても勝てたと思いますし(笑い)。だから、あれはわざとじゃない、とすると…ヘタなんですよ。単なる失敗。必殺技のスワントーン(スノウトーンボム)もよく曲がっちゃうんですよ。あれは危ないし、美しくない。相手がケガしますよ、あれは。

 ――キャリアでは雪妃が3年先輩だ

 ジュリア それは間違いないですね。でも、尊敬してるかって言われるとあんまり…(笑い)。いや、実績はすごいと思いますよ。アイスリボンで3冠、プラス老舗のOZ(アカデミー)さんでタッグベルトまで取って4冠経験者だしね。だから黙ってりゃ、ある程度は尊敬してたと思いますよ。思い出すのは、私がデビューして1年くらいで初勝利して、よしっ、これから上を目指して駆け上がっていくぞって途中で、雪妃とタイトルマッチをするとなった時に「お前が3本もベルトを持ってるから、アイスリボンがつまらねえんだよ」って言ったんだけど…。

 ――挑戦状を叩きつけたんですね

 ジュリア そのあと雪妃に裏に呼び出されて。「チャンピオンは私だから、私を尊敬するマイクをしろ!」って言われた。ビックリしましたよ。どう思ったかって? 爆笑ですね。(鈴季)すずと大笑いしてました(笑い)。尊敬するかしないかなんて、こっちが決めるよって(笑い)。そんな感情的なとこ、ウソ偽りで固めてどうするの? 後輩に尊敬されてるように見せる意味あるかって思った。女子プロレスって、そういうとこの本音が見えるからこそ面白いって思うから。

 ――鈴季にも飛び火…。先輩としての雪妃は

 ジュリア 後輩との接し方で「私は彼女みたいにはなりたくない」って思いながら、アイスリボン時代を過ごしていた。当時から私のことを裏でボロカス言っていたこと、全部知っているからね(笑い)。私がやめた後に何言ってるかも、そのへんの情報は全部ジュリアに入ってました。私、敵も多いですけど味方もそこそこいるんで。(今年から)フリーになった時に「スターダムに上がらなくても有名になれるというお手本を見せる」と言ったってのも聞きましたね。スターダムで有名になった選手への嫌みなのか、何なのか。

 ――すごい情報網だ…

 ジュリア よく澄ました顔してスターダムのリングに足を踏み入れたなと。だから、雪妃には「何しに来たの?」と聞きました。そしたら「オファーをいただいたからです」だって。オファーが来たらアッサリ出るなら、そもそも「スターダムには出ない」なんて言わなきゃいいんじゃない? あっ、仕事がないから仕方ないのかって思いましたね。「お前が気に食わねえからブン殴りに来た」ならまだ理解できたんですけど。理由に信念がないというかね。

 ――何かの運命か、その雪妃と対戦する

 ジュリア スターダムに上がるなら、そのだらしなくなった体、スタミナ、いろいろ戻して、1月3日までトレーニングしてから来てください! いろいろ言いましたけど、本気でぶつかり合うことができれば、何か考えが変わるかもしれないとは思うんで。その先にシングルマッチをやりたいと思えたらいいですね、お互い。怖かったら逃げてもらっても全然いいですけど(笑い)。