2022年の女子プロレス「スターダム」はOGたちの活躍も目覚ましかった。スターダムマットに復帰した元WWE戦士のKAIRIと、現在WWE女子を席巻するイヨ・スカイだ。王者・朱里(33)とのワールド王座戦(29日、東京・両国国技館)を控える〝お騒がせ女〟ジュリア(28)も、2人の存在に大きな刺激を受けている――。

【ジュリア お騒がせ女の帰還2022(2)】

 ――WWEとの契約が満了したKAIRIが3月にスターダム復帰。イヨもWWEで昇格した

 ジュリア 私もイタリアに住んでいたり、アメリカに1か月滞在したことがある。日本人に限ったことではないと思うけど、別の国で生きていくって大変なこと。私も経験したけど、理不尽な差別に遭ったりもする。それを乗り越えてああやって活躍しているというのはすごいことだなって思う。そこはリスペクトがある。

 ――KAIRIとはまだ対戦がないが印象は

 ジュリア 向こうでの経験を日本に持って帰ってきて見せてくれている。入場シーンだけでも人を感動させる力を持ってるよね。KAIRIが(WWEに入団したのは)2017年だっけ? 6月にWWEが両国国技館で大会をやった時に客として見に行ってるんだ。KAIRIの入団が発表された大会だね。

 ――ジュリア選手は17年10月のデビュー前だ

 ジュリア あの時のジュリアからしたら、KAIRIは雲の上の存在。「わ~すごーい。かっこいい~」って(笑い)。そうそう、帰り際にイヨさんが会場を後にする姿を見かけて、走って行って「握手してください!」って握手してもらったんだよね。急に思い出したんだけど(笑い)。

 ――わずか5年半前は一ファンだった

 ジュリア そんなことがありーの、そんな人と、頑張れば戦える可能性があるじゃないですか。ここまで来られたんだなって。改めて自分のやってきたことが正解だったなって、KAIRIがスターダムに帰ってきたときに思った。あのKAIRIと、やれるかもしれないんだなって。それは素直に興奮しますよ。

 ――実現すれば注目の一戦になる

 ジュリア 入場時から全てを持ってくようなオーラのかたまりと対角に立って自分が何を感じるのか。負けたくないっすけどね(笑い)。自分が存在感で負けてるなんて、デビューしてから一度も感じたことはないですから。KAIRIが仮にそんな相手だとしたら、自分はどんな感情になるんだろうって。いつかKAIRIとやる時は、それなりのでかい会場で、最高の舞台でやりたいですね。

 ――イヨとは他にも接点がある

 ジュリア 私が一番悩んでいる時に話をすることができた。

 ――19年の12月ですね。スターダムに移籍した直後、クリスマス休暇で一時帰国したイヨと対面する機会があった

 ジュリア イヨさんも、朱里と同じように自分が経験してきたこと、大変なことを乗り越えてスーパースターに駆け上がった話を聞かせてくれた。あの時のジュリアは、すごい勇気をもらった。やっぱり本当にすごい人たちって、後輩に「ああ生きろ、こう生きろ」言ってこないんですよ。ただ自分の経験を語ってくれる。それを聞けば何かのヒントになるという、絶対的な自信を感じる。天龍(源一郎)さんも、(獣神サンダー)ライガーさんもそうでしたね。

 ――イヨの言葉で印象に残っているのは

 ジュリア 「リングは世界中がつながっているんだよ」って言ってくれた。私はその言葉を信じて、スターダムのリングに埋もれないで生き抜くことができたと思っています。いつかつながった時が、また何かの始まりになるだろうし。いつか私とイヨさんの道が交差した時がつながった時だと思うけど、その時のことを考えて行動しますよ。それまでに、自分がイヨさんに負けないくらいビッグになっとかなきゃなって。世界中のファンがワクワクするようにね。