新日本プロレス26日後楽園ホール大会で行われた「NJPW WORLD認定TV王座初代王者決定トーナメント」1回戦で、ユナイテッドエンパイアのグレート―O―カーンが矢野通(44)に天罰代わりの大惨敗を喫した。
テレビ朝日の申し出によって新設された同王座の初代王者は、16選手によるトーナメントによって決定する。ところが出場メンバーに関して、団体側からは選出基準が明らかにされていない。人気・実力ともに圧倒的に劣るオーカーンのエントリーは各方面から疑問の声が噴出するとともに、矢野は事実上のシード扱いと見られていた。
勝ち目はないまでも何とか目立ってやろうというあさましい考えが見え隠れするオーカーンは、12日に死去した元新日本プロレスの北村克哉さんのアピールポーズから大空スバル式羊殺しを繰り出していく。北村さんの同期・岡倫之が使うならともかく、英国生まれのオーカーンは赤の他人。思考回路がどうかしているとしか思えない。
一瞬でも夢を見てしまった哀れなオーカーンは、そのままエリミネーターの体勢に入る。しかしその瞬間、場内が暗転。再び照明がともると、リングサイドにはなんとグレート・ムタの姿が…。オーカーンは9月3日のノア大阪大会でムタと共闘するも、試合後に毒霧を浴びて同盟を破棄されていた。その理由は明らかになっていないが、世界的スターのムタからすれば、品性下劣なオーカーンと同類と見られるのは耐えがたい屈辱だったに違いない。「き…強要するなよ。全国制覇なんて。お前とプロレスやるの息苦しいよ」と三くだり半を突き付けられたも同然だった。
まさかのムタ電撃登場に会場は騒然。そのことに気付いていないのは矢野に視界をふさがれているレフェリーと、注意力散漫なオーカーンのただ2人だけだった。「オーカーン! 後ろ後ろ!」の声に反応してようやく背後のムタに気付いた愚か者は、怨敵の姿を見て錯乱。あまりにも不用意にムタに近づくと、毒霧を浴びてしまった。
ハナ肇の銅像のように顔が緑色に染まったオーカーンは、リング上でのたうち回っているところを矢野に押さえ込まれ3カウントを奪われる。前日25日には「ミス東スポ2023エンタメ女王決定戦」で特別審査員を務め、職権を乱用して歴代ミス東スポに連絡先交換を強要する塩ナンパを連発した揚げ句、控室の弁当を無断で大量に持ち帰り来年以降の〝出禁〟がほぼ確定していた。大方そのバチが当たったのだろう。
バックステージでは「痛い痛い! 苦しい! どうにかなりそうじゃ! かゆい! 熱い! クソー痛いよ! ムタ! ムタ! なぜこの試合の邪魔をした! ホット! ホット! 完全消去。完敵対。魔界と帝国、全面戦争だ! 存亡をかけて殺し合おうぞ! 臥薪嘗胆、貴様の毒、毒を食らわば皿まで、貴様の毒、支配してやるよ!」と支離滅裂なコメントを連発。ここまでくると、もう何らかの検査をした方がいいのではないかと心配だ。ムタがオカダ・カズチカ、矢野とのトリオ結成を宣言したことで11月20日有明大会での6人タッグ戦が急浮上したが、来年1月にラストマッチを控える魔界の住人よりも先にオーカーンが廃業した方が業界のためと言っても過言ではない気がする。












