全日本プロレスのエース・宮原健斗(33)が、「50周年記念大会」(9月18日、東京・日本武道館)で挑む3冠ヘビー級王者・諏訪魔(45)に異例の喝だ。王道トーナメントを制しメモリアル大会メインへの切符を手にしたが、気になるのは王者の様子だ。極悪軍団「ブードゥー・マーダーズ(VM)」の一員として暴れ回る姿に、宮原は〝ある違和感〟を感じている。


 宮原は20日の王道トーナメント決勝戦でジェイク・リーを下し、4年ぶり2度目の優勝を果たした。団体のメモリアル大会で3冠王者・諏訪魔への挑戦が決まり「日本武道館は、僕がやらなきゃいけないと思っていたので。2016年2月に初めて3冠王者になってから、時代をつくってきた僕の全てを見せる時なのかなと思います」と意気込みを語った。

 対する諏訪魔は2008年4月に同王座を初戴冠し、8回の最多戴冠記録を持つ。そこで宮原は「くしくも相手は僕の前の時代をつくっていた諏訪魔じゃないですか。つまり、これは時代の勝負ですよ」と位置づける。

 だが、王者の最近の印象を問うと「逆にどう思います?」と顔をしかめる。続けて「僕には今の諏訪魔って、なんか振り切れていないように見えるんですよ。悪に。まだまだ悪になれるでしょ!」と切り捨てた。

 VM復帰後の諏訪魔は金髪ヘアから赤髪にイメチェン。対戦相手に「地獄に落ちろ!」と暴言を吐き、試合では凶器攻撃も辞さないラフファイトを展開している。その一方で専務業や女子プロレス「Evolution」のプロデューサー業に携わる際は本名の諏訪間幸平として活動し、リング上の諏訪魔は「別人」と主張する。

 それにもかかわらず、このところリング上でも〝人間の心〟をのぞかせる場面があるという。中途半端な悪はいらない。完全なる悪に染まった諏訪魔を撃破してこそ意味があると確信する宮原は「俺を(VMに)勧誘してる場合か? まず、お前が突き抜けろ。50周年にふさわしい試合をするには、VMの諏訪魔として仕上げてきてくれないと。俺は俺で突っ走っているんだから、今のままじゃ勝負にもならないんじゃないか」と厳しい言葉を送った。

 果たして記念大会を飾るにふさわしい試合となるのか。