米国・WWEプロレスの祭典「レッスルマニア42」は18、19日(日本時間19、20日)の2日間で、ネバダ州ラスベガスのアレジアントスタジアムに計10万6072人の大観衆を集めて熱狂の中で幕を閉じた。最大の衝撃は、〝ルーラー〟オバ・フェミ(27)が、無敵を誇った〝ビースト〟ブロック・レスナー(48)に5分足らずで圧勝したことだろう。

 レスナーのスープレックスシティー、F5も通じず、フォールフロムグレースで叩きつけて圧巻の3カウントを奪った。敗れたレスナーは引き際を感じたのか、グローブとリングシューズを置いてリングを後にした。オバは〝ビーストを引退させた男〟という新たな肩書を得た。WWEユニバース(ファン)も、「オーバ! オーバ!」の大チャントを送って支持しており、次代の怪物誕生を強く印象づけた。

ブロック・レスナーをフォールフロムグレースで叩きつけるオバ・フェミ(©WWE)
ブロック・レスナーをフォールフロムグレースで叩きつけるオバ・フェミ(©WWE)

 大会後のポストショーに出演したオバは「信じられないほど素晴らしい気分だよ。25年の歴史、ビーストによる25年にわたる支配を打ち砕いたんだから。俺は自分が言った通りの人間、支配者で破壊者、争いをもたらす男、オバ・フェミなんだ」と力強く語った。

 今後について問われると「今後数週間で、新たなメインイベントプレーヤーの誕生を見ることになるだろう」といい「そして年末には…OTC、俺の標的になる!」とズバリ。この日、CMパンクから世界ヘビー級王座を奪った〝OTC〟ローマン・レインズに挑戦状を突きつけた。

 怪物レスナーに引導を渡した次は、10年以上にわたり、団体の頂点に君臨してきたレインズをのみ込む。単純明快な発言を受け、王者レインズは「お前はこの業界ではまだ経験不足だな。今夜はでかいことをやってのけたが、俺は何度もやってきたし、タイトルをかけてやってきたんだ、俺はベルトを取って守り抜いた。お前はどうやってこの夏を乗り切るか見てみよう。それで、お前が史上最高の男に挑めるかどうかわかるさ」と、貫禄たっぷりに返答してみせた。

 OTCが指摘したように、オバはデビューしてからまだ3年半しかたっていない。同じ新世代のエース候補には、殿堂者リック・スタイナーの息子ブロン・ブレイカー、新US王者となったトリック・ウィリアムス、21歳のジェボン・エバンス、人気ユーチューバー兼レスラーのローガン・ポールらがいる。まずはブレイカーらとの出世争いに勝たなければ〝トライバル・チーフ〟には近づけない。

 果たしてオバは結果を残し、2026年中にレインズにたどり着けるのか?

「WWEレッスルマニア42」はABEMAにて中継された。