竜のエースが快投もまさかの懺悔だ。中日・大野雄大投手(33)が12日の阪神戦(京セラ)で虎打線を散発4安打に抑え、今季2度目の完封勝利でチームの連敗を2で止めた。
自身初の「マダックス」(100球未満の完封)こそ逃したが、わずか103球の省エネ投球で9回までスコアボードにゼロを並べ続けた。それでも「チームの柱として投げているつもり。その投手が2か月近く勝てていない。情けない話」と猛省。6月17日の巨人戦(バンテリン)以来、4試合に登板しながら勝ち星がなく、久しぶりの5勝目に浮かれることはなかった。
この完封劇の裏には10日の巨人戦(バンテリン)に8回1失点で今季10勝目を挙げた巨人・戸郷の好投があった。大野雄は「今日は力を入れ始めたのは8回からで、すごくリラックスして投げられた。戸郷君がウチの試合ですごくリラックスして投げていたので、それを参考にさせてもらい投げられた」と〝感謝〟を口にする。
さらに「普段はあまり思わないが長いイニングを投げたいと思っていた。今週は森下投手(広島)、今永投手(DeNA)と完投しているセ・リーグの投手が多くて刺激を受けていた。敵ですけど、セ・リーグの同じ投手同士で刺激し合えているのはすごくいいこと。僕が勝手に刺激受けたんですけどね」と打ち明ける。
この日は野手キャプテンの大島がコロナ陽性で抹消となる非常事態。投手キャプテンの大野雄は「ほんまに大島さんが抜けるのは痛いし、つらい」と言いながらも「大島さんはCマークをつけて、ここまで、らしく引っ張ってこられた。自分が今度は引っ張っていきたい」ときっぱり。もう一人のユニホームの胸にCマークをつけた竜のエースが、ここからはチームを力強くけん引するつもりだ。












