阪神・近本光司外野手(27)が6日の広島戦(甲子園)の4回の第2打席で中前打を放ち、2011年にマット・マートンがマークした球団記録の30試合連続安打に並んだ。
相手先発・床田の投じた147キロ直球を中前へ運び、12球団最速の今季100安打にも到達。0―2と2点ビハインドのシーン。二死無走者からの快音だったが、ここから後続の虎打線が3安打1四球と一気につながり、この回だけで3点を奪い勝ち越しに成功。先発の西勇ら投手陣の踏ん張りもあり、3―2で今季初めて広島から白星をもぎとった。
近本は「(記録は)意識はしていませんけど、自分自身というよりは周りの人から(祝いの)連絡をもらえることがうれしいし力をもらえる。そういう人たちのためにも、もう少し頑張ろうかな」と笑顔。高橋慶彦(広島)が保持するNPB記録の33試合連続安打まであと「3」。球史にその名を刻む瞬間も見えてきた。
「(記録は)気になるし(周囲にも)気にさせられますよ」と近本本人がこの日の試合後こぼした通り、継続記録とはプレッシャーとの戦いでもある。近本がこれだけの安打数を積み重ねることができた背景には「マイペース男」ゆえの強心臓があるとみる関係者も多い。井上ヘッドは「必死にノックを受けたり、打撃練習を多めにしたりとかいう態度を度外視して『試合に体力を残しておきます』というのをアイツはよくやる。いい意味でマイペースな男が自分のルーティンを崩さないでいる。(入団から)3、4年とレギュラーでやってきた人間のずぶとさが出てきた」と見解を語る。
社会人・大阪ガス時代の恩師・橋口博一元監督は「とにかく野球に没頭する〝オタクタイプ〟。あまりにもマニアックすぎる野球談議をブツブツと言い出すことが当時もよくあったんですが、そういう時は私は『ヤバい…、これに付き合ってたら危ない』と思い、その場から離れるようにしていました(笑い)。そういうタイプの人間だからでしょうか。重圧のかかる場面でもとにかく強かった。私は彼をポイントゲッターの5番打者として起用してきましたが、『ここ一番』の場面では必ず打ってくれていましたからね」と振り返る。
この日はファン投票セ・外野手部門3位で球宴出場も決定。虎の安打製造機は対戦したい投手として「佐々木朗希(ロッテ)くんですかね。(交流戦で対戦し)すごかったですし、もう一回対戦する機会があればストレートを狙いたい」と球界のビッグプロスペクトを指名した。近本は近本のまま近本らしく、明日も明後日もしあさってもフィールドを駆け抜ける。












