中日・石川昂弥内野手(20)が開幕直前にノリ打法を断念したことを明かした。

 17日にバンテリンドームで全体練習前に約1時間の早出特打を敢行すると、ケース打撃では早速、清水の直球を中前へ弾き返す適時打、さらにまたも清水から痛烈な打球で三塁強襲の内野安打を放った。「見てて、どうっすか? 今までにはなかった(当たり)ですよね」と手応えを口にする。

 実は昨秋キャンプから取り組んできた中村紀洋打撃コーチ(48)の打撃理論が実戦では合わず、直球に差し込まれる課題が浮き彫りになった。足ではなく、腕主導の打法を伝授され、昨秋キャンプではナゴヤ球場でサク越え連発の特大弾を見せていた。

 しかし「正直、練習では打てるけど、あれは試合では打てないです。僕はタイプ的に練習では1年目からもともとそうなんですけど、右中間からセンターへきれいに飛ばすというのが良いときの打撃練習だった。秋から紀さんのをやってみて飛距離も確かに伸びたし、そういう打ち方もあるんだなと思ったけど、実戦に入ると今までの自分の打撃スタイルと全く違うのでなかなか打てない。自分が練習でやりたいのは質のいい低い打球」と吐露する。

 ここまでのオープン戦に全試合出場しているが、打率2割5厘、1本塁打、4打点と結果が残せず、ついに元の形に戻すことを決断。「もともとトップの位置を早くパッと決めちゃってというタイプだったので、秋から動かしてやってみて、今までの自分の感覚と、教えてもらったようにやっていた感覚と、どっちがいいのかなと考えたときに。そこは自分の芯だったので、そこがなくなってきてた」と分析する。

 それでも両者にわだかまりはなし。「(中村紀コーチとは)基本、ずっと話し合っています。しっかり話をして、こういうふうでみたいな」と説明する。

 3・25開幕までオープン戦は残り4試合のみだが「やらなければいけないことは分かっている。今までは試行錯誤というか、いろんな形でやったが、それを固めないといけないので、それを今やってます」ときっぱり。進むべき打法が定まった石川昂の逆襲が始まるか。