中日がドロ沼から抜け出せない。4日のソフトバンク戦(バンテリン)に1―2で敗れ、借金は今季最多の16。交流戦は開幕4連勝から一転して5連敗となり、3位・巨人との差も10・5ゲームまで広がった。

 先発した金丸は初回、栗原に先制2ランを浴びたものの、7回6安打2失点、自責0。十分に試合をつくった。だが、打線の反撃は6回、細川の適時打による1点だけ。井上一樹監督(54)は「夢斗は粘りながらいいピッチングをしてくれたんだけどね。こちら側にもチャンスはあったし、向こうは一発で仕留めた。こちらはチャンスで打てなかった。それがもろにスコアになる」と渋い表情を浮かべた。

 痛恨だったのは、好機で流れを断ち切ったジェイソン・ボスラー外野手(32)だ。2回無死二塁では遊ゴロに倒れ、二走の板山が三塁でタッチアウト。1点差に迫った直後の6回一死満塁では、ボール球に手を出して空振り三振に倒れた。反攻ムードに傾きかけたドームは、一瞬でため息に包まれた。

 ボスラーは前日までの直近5試合で11打数1安打。スタメンを外れた前日3日の同戦でも、6回一死一、二塁で代打準備をしながら、相手が左腕にスイッチすると代打の代打を送られた。状態が上がらない中での先発起用に、球団内からは「得点圏打率1割台のボスラーをなぜスタメンで使ったのか」「あそこは代打でもよかったのでは」と疑問の声も漏れた。

 井上監督としては、不振にあえぐ助っ人に復調のきっかけをつかませたかったのだろう。だが結果は4打数無安打3三振。期待は裏目に出た。試合後、ボスラーの状態を問われた指揮官は「ちょっと考えます」と語り、二軍再調整の可能性をにじませた。

 チームは連敗モードの真っただ中。それでもソフトバンク3連戦は全て3万5500人超の満員御礼で、5日からの西武3連戦(バンテリン)もチケットは完売している。「これだけお客さんが来てくださるのだから、何とかいい試合を見せてほしい」と球団関係者。熱い視線をため息で返し続けるわけにはいかない。交流戦後半、竜は意地を見せられるか。