全日本プロレス12日後楽園大会で、一部でカルト的人気を博す「ヨシタツキングダム」が再建を果たした。

 ヨシタツ(44)がゴッドファーザー(GF)として君臨する同国は2020年8月に建国。昨年末にメンバーの植木嵩行、立花誠吾、バリヤンアッキによる造反が起きると、反乱軍がKAZMA SAKAMOTOと結託していた。

 クーデターの鎮圧にたびたび失敗していたヨシタツはこの日、KAZMAとのシングルマッチに出陣。敵軍セコンドについた植木の介入もあり、序盤から劣勢が続く。

 それでもブルーサンダーに反撃に転じると、敵軍セコンド内でも立花が「今日は見届けようぜ」と介入を巡り意見が対立。ヨシタツはコードブレイカーからカウンターのハイキックでダウンを奪い、KAZMAからTKO勝利を収めてみせた。

 試合後のリングでヨシタツは「お前らのためによかれと思って厳しく接していたんだけど、そのやり方は間違っていたんだと思う。人として思いやりがなかった。申し訳なかった」と、造反のキッカケとなった体罰まがいの指導法を猛省。「やっぱり俺にはお前らが必要だよ。これからも俺と一緒にやってくれ」と申し出た。圧政を強いていた指導者の姿勢に変化を見て取った立花も「信じようぜ、もう1回」と他メンバーに呼びかけ、晴れて再合流が決定した。

 さらにヨシタツはKAZMAに対しても共闘を申し入れ。KAZMAも「あくまでもヨシタツキングダム入りではなく、共闘だ。ヨシタツの存在意義がある限り、俺はこいつと共闘していく。いい話があればすぐ裏切るから」と応じ、場合によっては敵にも味方にもなり得る、エキセントリック少年ボウイで言うところのカーボウイの立ち位置で同盟を締結した。

 雨降って地固まったバックステージには21日大田区大会で復帰するカーベル伊藤も登場。「ヨシタツキングダムの財務大臣、自動車業界の、プロレス業界の〝歩くATM〟を忘れるんじゃねえよ」と豊富な資金力で経済的援助を表明した。

 懸念材料だった財政面でも明るい兆しが見えたヨシタツは「今日3月12日が真の建国記念日だ」と宣言。国難を乗り越えた王国の逆襲が始まる。