満足はしていない。大阪国際女子マラソン(大阪・ヤンマースタジアム長居発着)が30日に行われ、松田瑞生(26=ダイハツ)が大会新記録の2時間20分52秒で2年ぶり3度目の優勝。今夏の世界陸上(米国)の派遣設定記録(2時間23分18秒)を突破し、2024年パリ五輪の代表選考会となるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の出場権も獲得した。
松田の目には涙が浮かんでいた。「率直に悔しいです。自分の目標は達成できませんでした」。昨夏の東京五輪は、無念の代表落ち。テレビ越しにレースを見守った。「日本記録に挑戦したい」。悔しさをバネに、過去最高の距離を走り込むなど、己を追い込んできた。
この日のレースでは、前半から果敢な走りを見せ、30キロ地点まで国内最高記録を上回るペース。しかし、その後の上り坂で「粘り切りたかったけど、粘り切れなかった。そこが自分の弱さであり、これからの課題かな」とペースダウン。それでも「キツいときに世界の選手だったらどういうふうにレースを展開していくかを頭に置いていた」と最後まで懸命に走り抜いた。
次なる目標は世界で戦うこと――。「『松田瑞生ここにあり』という走りができるよう精進して参ります」。〝なにわの腹筋女王〟の新たなる旅路が幕を開けた。












