第97回選抜高校野球大会は25日に甲子園球場で行われ、第8日第1試合で、春夏通じて甲子園初出場のエナジックスポーツ(沖縄)が2年ぶり16度目出場の智弁和歌山に4―9で敗れ、8強入りを逃した。
至学館(愛知)との初戦で完封勝利を挙げたエース左腕の久高(3年)が先発したものの、過去4度の全国制覇を誇る強豪の智弁和歌山打線につかまった。3回2/3を投げて失策や4四球も絡むなど9安打7失点(自責5)で降板。2番手の山城(3年)も5回1/3を4安打2失点と悪い流れを断ち切ることができなかった。
それでも創部4年目で甲子園初出場を果たし、初戦を突破した「ノーサイン野球」を2回戦でも見せつけた。選手たちでアイコンタクトを用いてエンドランを仕掛けたり、個々の判断で盗塁やバンドなどを敢行。2試合連続で4安打2盗塁と躍動した1番・イーマン(3年)を筆頭にエナジック打線は、計6盗塁をマーク。強豪相手に9安打4得点と最後まで食らいつき、聖地を沸かせた。
試合後、神谷嘉宗監督(69)は「前半に力で圧倒された。智弁和歌山の伝統、パワーに押されて格の差を感じた」と脱帽。それでも「途中からウチの子たちも慣れてきて伸び伸びとした動きになったし、攻め方に関しては、勇気を持ってどんどんやるようになって頼もしいと思った。智弁和歌山から4点も取れるとは思っていなかったので、よく取ってくれた。ここ(甲子園)でもちゃんとできたというのがうれしいですね」とナインをねぎらった。
ノーサイン野球が全国に知れ渡ったことで指揮官は「以前からあることはあるんですけどね。皆さんが取り上げてくれるのでありがとうございます」とニヤリ。ノーサイン野球を掲げる意図について「自分で考えて野球の知能指数が上がればいいかなと。まだまだ実戦不足なのでここからもっともっと伸びる。経験値が増えれば、最後の夏にはこれが爆発してほしい」と、今後のナインのレベルアップに期待を寄せた。
ただし、「いろいろ批判はありますよね。『何がノーサイン野球か』みたいなね。野球の根底が揺らぐみたいな声もありますけど、それぞれの考え方があっていいと思う。ウチはこれでやるということ」と胸を張って聖地を去った。












