虎指揮官は〝鉄仮面男〟が好みのようで…。阪神は29日に春季キャンプ後初となる甲子園全体練習をスタート。3月29日の巨人との開幕戦(東京ドーム)まで残り1か月となる中、開幕一軍の座をかけたシ烈な争いが繰り広げられる。

 岡田彰布監督(66)は「最終選考するこっちはメンバーを選ぶだけでな。毎年一緒のことやんか。一軍の戦力として準備できている40人ぐらいのメンバーを、3月のゲームの中である程度確定しなアカンしね」といよいよ見極めを本格化させていく。

 そんな中、厳しいプロの世界で生き残る選手のタイプについて指揮官は「試合で力まず普段通りやれること」と言及。「普通にゲームの中で淡々とできるヤツってすごいと思うよ。今日はスタメンやから意気込むヤツはアカンわ。自分の力以上のモノを出そうとしてることになるやんか。普段通りできるヤツが結果残すんちゃうかな」と指摘した。

 さらに岡田節は全開。「練習ではすごいけど実戦で全然打てへんヤツとか、ブルペンエースもいっぱいおったやんか。ブルペンではこんなええ球投げるのにゲームになったら全然な。そんなんで野球から去っていくヤツいっぱいおるで、はっきり言うて」と持論を展開した。

 指揮官が掲げる理想像にピタリと当てはまるのが〝トラの秘蔵っ子〟として注目されている門別啓人投手(19)だ。北海道日高町出身で3月2、3日の日本ハム戦(札幌ドーム)での凱旋登板が予定されているが、まさに淡々と投げるタイプ。周囲から大注目を浴びる中、17日の楽天との練習試合(宜野座)では3回無失点の快投を披露した。試合前には「全く緊張してません」とあっけらかんと話し「僕はあまり感情を出さないタイプ」と自己分析。また、母校の恩師で東海大札幌高の大脇英徳監督も、門別の性格を「どんな時も平常心というか、いい意味でマイペースだと思います」と太鼓判を押す。

 この日、最速150キロ左腕のブルペン投球を視察した岡田監督は「普通に投げとったな」とニヤリとしながら称賛。指揮官も大きな期待を寄せる〝鉄仮面左腕〟の一軍での活躍が待ち遠しい。