地元の期待を背負う節目のシーズンが、早くも正念場を迎えている。ドロ沼にはまり込む中日は24日の広島戦(バンテリンドーム)も3―5で敗れ、4カード連続の負け越し。これで15勝30敗1分けとなり、球団史上初めて借金「15」(これまでのワーストは2023年の借金「12」)を抱えて交流戦に突入することになった。
試合後、交流戦前の総括を求められた井上一樹監督(54)は「総括と言える立場ではない。歯車がかみ合うようにできるだけ早く持っていきたい」と厳しい表情で語った。朝田憲祐球団本部長は「主力のケガもあり、非常に厳しい戦いでした。でもラインアップを見ても、他球団よりそこまで劣っているとは思わない。救援陣が厳しい状況で負けが込んでいますが、ケガ人も順次帰ってきますし、チームが上向くことを願っています」とコメント。「苦心しながらかじ取りをしている。球団としてはこれまで以上に緊密に連携していく。残りまだ97試合あるので一戦一戦、戦っていきます」と、井上監督へのバックアップ体制を強める考えを示した。
とはいえ、3位・巨人とは8・5ゲーム差。12年以来14年ぶりとなるクライマックスシリーズ進出は、厳しさを増している。球団創設90周年イヤーに合わせ、例年以上に中日戦中継へ力を入れてきた在名テレビ局の間からも「まさかこんなシーズンになるとは」と悲痛な声が漏れている。
各局は今季、ホームゲームだけでなく敵地からの中継も増やしている。だが、ここまで在名テレビ局が地上波で放送したビジターゲームは1勝10敗、勝率9分1厘。13日のDeNA戦(横浜)では、放送開始時点で5点ビハインドとなっていたこともあり、平均世帯視聴率5・1%(平均個人視聴率2・8%)と今季ナイター中継のワーストを記録した。
「ビジター中継の場合、現地に人を派遣するなどコストもかかる」(在名テレビ局関係者)と経費面の負担も重い。1試合の中継に1000万円以上かかるケースもあるという。26日から始まる交流戦でも、敵地9試合(京セラドーム大阪、ZOZOマリン、エスコンフィールド)のうち6試合が名古屋の民放で放送される予定だ。「何とか巻き返してほしいです」。地元テレビ局の切実な思いに、中日ナインは応えることができるか。
=視聴率はビデオリサーチ調べ、数字は名古屋地区=












