取れるはずの白星が、また指の間からこぼれ落ちた。日本ハムは24日のソフトバンク戦(みずほペイペイ)に6―7で逆転負けを喫し、敵地同一カードで3連戦全敗。今季のソフトバンク戦も開幕から8戦全敗となり、交流戦前のシーズン序盤を借金「3」のリーグ4位で終えた。
この日は初回に野村佑希内野手(25)の7号満塁弾で4点を先制。だが、先発の北山亘基投手(27)が2回に追いつかれ、3回には柳田に勝ち越し2ランを浴びた。5回にフランミル・レイエス外野手(30)、7回にロドルフォ・カストロ内野手(27)がソロを放って一度は追いついたものの、8回に田中正義投手(31)が柳田に決勝犠飛を許した。シーソーゲームを制し切れず、またも宿敵の前でヒザをついた。
昨季は交流戦前を28勝20敗2分けの貯金「8」で快走し、リーグ首位で交流戦に臨んだ。ところが今季はその面影が薄い。戦力は充実したはずのチームがなぜ苦しんだのか。真っ先に挙げられるのは守備の乱れだ。
新庄剛志監督(54)が「エラーが多すぎますよね。ちょっと考えないといけない」と嘆くように、開幕直後からミスが続く。3月末から4月末までの29試合で27失策。5月に入ってペースは落ちたものの、この日のソフトバンク戦でもカストロの失策でチーム33失策に達し、12球団ワーストの数字を更新した。これに呼応するように失点も膨らみ、24日終了時点で総失点は201。12球団最多の199得点を誇りながら、白星を積み上げられなかった理由はそこにある。
もう一つの痛手は逆転負けの多さだ。昨季は先発投手陣が試合終盤まで粘り、1点差ゲームを拾った。今季は打線が先に動いても、守備のほころびや救援陣の失点で流れを手放す場面が目立つ。5月だけでも、24日を含めて逆転負けは6度。勝てたはずの試合を落とすたび、チームの足取りは重くなった。
ただし、交流戦は流れを切り替える機会でもある。昨季も11勝7敗と勝ち越した舞台だ。リーグ戦の悪い流れを一度断ち切り、本来の攻撃力に堅実な守りがかみ合えば、巻き返しの余地は十分に残されている。新庄監督は約1か月前から「今年は交流戦、調子良さそうな気がするんですよね」と語っていた。宿敵にのみ込まれたまま、セ界との戦いに入るのか。それとも、ここを反転攻勢の号砲に変えるのか。日本ハムの今季を左右しかねない分岐点が、いよいよ幕を開ける。












