大日本プロレスのアブドーラ小林(45)が、〝令和のミスター武道館〟を目指し、王座奪取を誓った。

 小林は全日本の3冠ヘビー級選手権(23日、東京・後楽園ホール)で同王者の宮原健斗(32)への挑戦を控えている。自称・暫定王者の小林は「俺の中では宮原は王者じゃなくて身内トーナメントを勝った男。これは暫定王者としてそのベルトを取りにいくための試合」と上から目線だ。宮原とはこれまでシングル戦は1試合で結果はノーコンテスト、タッグ戦は1勝1敗とがっぷり四つ。「暫定王者として納得していない。この辺でどっちが上か決めてやる」と闘志をかき立てた。

 ベルトを手中に収めた後の青写真も描いている。大日本は5月5日に横浜武道館へ初進出が決定しており「そこでタイトル戦とかもいいな。5月まで防衛戦を引っ張ってな。相手は極力勝てる相手だ。諏訪魔とかは怖いんで友達の田村男児あたりを…」と思案を巡らせた。

 空想が止まらない男は、全日本が創立50周年大会として予定する18年ぶりの東京・日本武道館大会(9月18日)にも目をつけた。「(大日本の)横浜武道館も日本武道館も俺が制する。俺が〝令和のミスター武道館〟になってやる」と豪語した。

 たしかに王者として君臨し続ければ、このビッグマッチに出場する可能性もないわけではなさそうだが…。果たして思惑通りに事が運ぶのか、注目だ。