米国・WWEの名誉殿堂「ホール・オブ・フェイム」のセレモニーが17日(日本時間18日)、ネバダ州ラスベガスのドルビー・ライブ・アット・パーク・MGMで開催され、〝フェノメナール〟AJスタイルズ(48)が現在の胸中と「仕事」を明かした。

 2026年度の殿堂入りはステファニー・マクマホン、AJ、デモリッション(アックス&スマッシュ)、デニス・ロッドマン、レガシー部門でサイコ・シッド、バッドニュース・ブラウン(アレン)。「イモータル・モーメント」部門には、「レッスルマニア3」で行われたハルク・ホーガンvsアンドレ・ザ・ジャイアントのWWFヘビー級王座戦が選出された。

 中でも大きな注目を集めたのは、1月の「ロイヤル・ランブル」で「負けたら即引退」がかかったグンター戦で敗れ、現役を退いたАJだ。米TNA、新日本プロレス、WWEなどで活躍し、世界中のファンを魅了してきた。盟友のカール・アンダーソンとルーク・ギャローズがインダクターを務め、アンダーソンはАJのライバルの一人に中邑真輔の名前を挙げた。

〝大トリ〟で登場したАJは、ブルーのタキシードでグッドブラザーズと熱い抱擁をかわした。観衆から「もう1試合!」チャントが上がると、「そう言われると複雑になるよ。だって『AJスタイルズ』でいるのは楽しかったからさ」と苦笑い。それでも「プロレスが恋しいかって? これは意外に思う人もいるかもしれないが、答えはノーだ。毎晩家族のもとに帰れるという、幸運に恵まれているからさ」と、現在の心境を述べた。

 その上で「感謝しなければならない人がたくさんいる」とし、プロモーターや対戦した選手たちに感謝の言葉を贈る。続けて「この会社にとどまり、家族の一員でいられることに感謝したい。俺の仕事は、次の〝フェノメナール・ワン〟を見つけ出すことだ」と、現在はWWEで裏方として、人材発掘の仕事に携わっているという。

 最後は「俺みたいな人間がこの場所にたどり着けるとは思えなかったが、俺はここにいる。それは周りのみんなのおかげだ。2026年のWWE殿堂入りを光栄に思うし、恐縮している。愛してる。本当にありがとう」。実直な人柄が出たすがすがしいスピーチに、会場はスタンディングオベーションで祝福した。

 また米プロバスケットボールNBАで殿堂入りしている〝悪童〟ロッドマンは、スピーチの最中に何度も感極まり「このコミュニティーが大好きだ」と語った。ジャケットの下には、WCWのリングに上がった際のタッグパートナーで、昨年7月に死去したハルク・ホーガンさんの顔と「nWo」の文字が入ったTシャツを着込み、最後は「nWo 4 life!(nWoは永遠だ!)」と叫び、歓声を浴びていた。