東京女子プロレスで活躍するアイドルグループ「SKE48」の荒井優希(24)が、団体最高峰王者とのシングルマッチで爪痕を残した。

 29日の東京・大手町大会は、7月9日大田区総合体育館大会でプリンセス・オブ・プリンセス王者となっている可能性のある5人と、「98年度組」の5人が10分1本勝負のシングル5番勝負で対戦。組み合わせ抽選は当日行われ、荒井は現プリンセス王者・中島翔子(30)とセミファイナルで激突した。

 中島が鋭いトペ・スイシーダを決めて攻勢も、粘る荒井はエルボーからドロップキックで逆転。直後のスリーパーでギブアップを迫る。

 試合時間残り3分で羽根折り固めを逃れた荒井がビッグブーツからフルネルソンバスターを決めたが、必殺のファイナリー(カカト落とし)をかわされ万事休す。ライダーキック、619とたたみかけられ、北斗原爆固めでフォール負けを喫した。

 それでも荒井は「ベルトを持っている中島さんと戦える機会はなかなかない。貴重な時間だったし、負けてしまったんですけど、近くに一緒に頑張れる仲間がいるので、いつか先輩たちに勝ちたいと改めて思いました」と前を向いた。

 なお、5対5シングルマッチは4勝1分けで7・9大田区でプリンセス王者となっている可能性のある5人組が勝利した。試合後には4団体合同興行「サイバーファイトフェスティバル」(6月12日、さいたまスーパーアリーナ)での同王座次期挑戦者決定戦に向けて上福ゆき、辰巳りか、瑞希、渡辺未詩がアピール合戦を展開。王者の中島が「サイバーファイトフェスは勝負どころ。世界のTJPW(東京女子プロレス)を見せつけてやろう!」と締めくくった。