打開策は〝闘魂〟だ。東京女子プロレスで活躍するアクション女優の長野じゅりあ(26)が新境地を開拓する。

 3日の後楽園大会ではシングルで鈴芽に敗れ、3月のデビューから3連敗。「勉強が足りてないというのがあって…。空手をベースにいけるかなと思っているところがあったので」と反省を口にする。伝統派空手仕込みの打撃は一撃必殺の能力を秘めるが、プロレスへの対応が不十分だと痛感したという。

 そこで今後に向け「私自身、『温故知新』という言葉が好きなんです。空手も発祥や先代の良さを知って強くなるというところがあるので」と切り出すや「プロレスでいう昭和のアントニオ猪木さんとか、そのへんから勉強して頭脳も使っていかないとなって思います」と明かした。

 SNS上でもファンから「猪木さんを参考にするといいよ」「猪木さんのこの技がいいんじゃないか」という声が寄せられたこともキッカケになったという。

 猪木氏といえばプロレスだけでなく、歴史に残る数々の異種格闘技戦を行ったことでも知られる。じゅりあにとっても、格好の〝教科書〟になることは確かだ。さっそく当時の試合映像などを研究し、次戦に向けて対策を練る。

「次はもっとプロレスを、長野じゅりあがこんなプロレスをするんだぞというのを見せたいです。平成も令和も勉強不足なんですけど、まずは昭和から学びたいと思います」

 昭和のプロレスを吸収した〝平仮名じゅりあ〟が、どんな進化を遂げるのか注目だ。