中日・波留敏夫一軍打撃コーチ(52)が試合中にナインに向けて放った「アホウ!」の猛ゲキがチーム内外で波紋を広げている。

 12日の日本ハム戦(札幌ドーム)は0―2と今季12度目の零封負けを喫して6連敗。今季ワーストの借金8で、リーグ最下位で交流戦を終了した。これで22イニング連続無得点と、とにかく貧打が深刻だ。5回の攻撃前には波留コーチがベンチ前で強烈な言葉で選手にハッパをかけたが…。結局、最後まで打線は沈黙したままだった。

 しかし、波留コーチが「目っ覚ませ、もっとお前ら! いつまで甘えてやってんねん野球! その気でやらんかい、アホウ!」などとゲキを飛ばす場面が、そのままテレビ中継で放送されてしまい、SNSなどでは大騒ぎに。

「あんなことをしても選手が萎縮するだけ」「根性論や精神論を振りかざしたって、それで打てるようになるほど甘くない」「Z世代には理解されない」「こういう時代錯誤のやり方では悪循環してしまうだけ」などと疑問視する声が出た一方「よく言った!」という意見も見られた。

 では、チーム内での受け止め方はどうなのか。球団関係者は「あれは恫喝だとか、何だかんだと騒いでいる人がいるようだけど、頑張っている投手陣のために何とか点を取ってやろうという気持ちが野手陣に足りないのは事実。立浪監督も『勝負事はケンカ』だと言っているように、波留コーチは嫌われ役を買って出ても覇気がない野手陣にああいうゲキを飛ばすのは全然あり。真剣になんとかしようという気持ちが伝わってくる」。

 立浪監督は5月23日に中村紀一軍打撃コーチと波留二軍打撃コーチとの配置転換を断行しているが、それだけに別の関係者も「波留コーチには、中村コーチができなかった、こういうことを期待して入れ替えをした部分もあるわけだから。深刻な貧打にファンだって相当ストレスをためているだろうし、波留コーチと同じ気持ちだと思う。これぐらいしないと変わらない」と指摘した。

 波留コーチについて立浪監督は「投手が頑張っていてここ最近、投手を見殺しにしている試合が多い。打てる打てないはあるけど、もっと目の色を変えて打席に立て! と。今のドラゴンズに、そこの部分が一番大事なこと。波留が円陣でそうやって気合を入れてくれた」。

 猛ゲキ効果で17日からのリーグ戦再開から竜打線が打ちまくるようになるのか…注目だ。