中日・小笠原慎之介投手(24)が31日の楽天戦(バンテリン)に先発するが、楽天・田中将大投手(33)との甲子園優勝投手同士の投げ合いを前に静かに闘志を燃やしている。

 30日はバンテリンドームでの投手練習に参加し、キャッチボールや投内連携、フリー打撃などで調整。小笠原(東海大相模)は2015年夏、相手の田中将(駒大苫小牧)は05年夏に甲子園で優勝投手を経験しており「そういうご縁なのかなと思うが、だからと言って特別意識しているわけでもない」とクールに話す。

 田中将のイメージについて「雲の上の存在。向こうの方がスーパースターですから、僕はたいしたことがない。(田中将が)入団したときからずっと、ただただすごいなと思って見ていた。メジャーリーガーというイメージの方が僕の中では強いかもしれない」と謙遜する。

 それでも田中将との投げ合いに負ける気はサラサラない。「ウチの野手を信じて、僕は僕のピッチングをがむしゃらにやるだけ。良い勢いがつけられるように頑張りたい。じゃないと、チームに迷惑がかかるので」ときっぱり。その上で「明日(31日)の試合が終わって『自信になりました』『いい勉強になりました』と言えるように投げたい」と意気込んでいる。