上昇ムードだ。広島が27日の阪神戦(マツダ)に6―4で逆転勝ち。投打がかみ合った。先発した大瀬良大地(30)が6回を5安打2失点(自責1)と粘れば、打線も2日連続で2桁安打するなど調子が上向いてきた。

 大瀬良は7月12日の中日戦から4連勝。お立ち台にも立ち「僕が投げる時は勝つんだという思いでマウンドに上がりました」とし「後半戦はチームの力になりたいと思って日々過ごしている。毎試合できるように調整していきたい」と話した。

 右腕は前半戦、苦しんだ。右ふくらはぎの故障で二軍調整。5月18日の巨人戦で復帰するも7試合で0勝3敗と勝てない試合が続いた。そこから調子を取り戻し、4連勝でチーム内では8勝の九里に次ぐ6勝目(3敗)を挙げた。

 投手キャプテンでもある大瀬良は、この日の投球を「悪くはなかったと思う。ピンチをたくさんつくったが粘り強く投げることができた」と振り返り、最下位に沈むチームの状況にも「一戦一戦勝っていくしかない」と言葉に力を込めた。エースが本来の姿に戻りつつある。