広島・森下暢仁投手(23)がオフも存在感を発揮している。1年目の今季は10勝3敗、防御率1・91と圧巻の数字を残して新人王を獲得。強気の投球スタイルとルックスの良さでファンからの〝森下人気〟はうなぎ上りだ。

 それを証明するように年明けの1月1日には地元局のRCCラジオで「森下暢仁ラジオ聴く」(17時46分~)と題した1時間特番の放送が決定。ルーキーによる冠番組は極めて異例で「年末年始特番でも目玉になるコンテンツです。森下投手の期待と魅力もありCMは完売になりました。これは2021年の野球中継へ期待が持てる流れです」(ラジオ局編成業務部・奥土順二部長)。各企業へのウケも抜群で、1日の放送を待たずして3日に再放送が決定するなどマウンド外でも大きな〝戦力〟となっているのだ。

 初のお立ち台となった8月21日の巨人戦(マツダ)後に「もっとしゃべれるようにしたい」と反省していたトーク力に関しても「好投はもちろん、悔しい試合も丁寧に振り返ってくれました」(司会の坂上俊次アナウンサー)と成長の跡を見せているという。

「今年以上の成績を残せるようにしっかりやっていきたい」と2年目の飛躍を目指す森下。来季もグランド内外でチームをけん引するのは間違いなさそうだ。