中日・ビシエド「当然の流れです」 助っ人では珍しい表彰式出席にGG賞主催者は感無量!

2020年12月19日 05時15分

「男気」あふれる中日・ビシエド

 プロ野球界の守備の優れた選手を表彰する「第49回 三井ゴールデン・グラブ賞」が18日に発表され、中日のダヤン・ビシエド内野手(31)が一塁手部門で初受賞を果たした。

 同賞は〝守備のベストナイン〟と呼ばれる賞。堅実かつファンを魅了する守備職人に送られるため、受賞者は例年日本人選手がほとんど。大柄で守備が雑になりがちな外国人選手が選ばれることは珍しい。実際に過去5年の受賞者を見ても外国人はロペス(DeNA)とクルーズ(元ロッテ)の2人だけ。来日5年目だった今季、109試合でわずか1失策だったビシエドの守備力は高く評価されるべきだろう。

 もっとも、キューバ人助っ人が評価されたのは守備タイトルの獲得だけではない。師走の多忙な時期に加え、新型コロナウイルスが猛威を振るっている状況にもかかわらず、都内ホテルで行われた表彰式にわざわざ出席した「男気」だ。

 通常、外国人選手はシーズン終了とともに母国に帰国するため、年末年始に行われる球界の表彰式や球団行事には参加しない。仮に何らかの賞を受賞しても母国からのビデオメッセージやコメントのみが通例だ。ところがビシエドにはその常識はなく「ちょうど家族が日本に来ています。それに来日して5年でずっと取りたかった特別な賞なので」と来場意義を説明。その上で「初受賞は本当にうれしい」と笑みを浮かべたのだから、主催者側も喜びを隠せない。

「(外国人選手は)招待しても来場していただけないケースがほとんどですし、今年はコロナの影響で来場を控えたいと思う選手もいるはず。その中でわざわざ足を運んでくれたのですから。ビシエド選手には感無量です」(主催関係者)

 表彰式後、改めてビシエド本人に異例とも言える外国人選手の表彰式出席について話を聞くと、笑みを浮かべこう話した。

「僕が(表彰式に)出る理由は家族とともに日本の生活が中心になっているから。その日本にいるのであれば、こういうもの(表彰式)に出るのは当然の流れではないかと。そう思っているからです」

 数々の表彰式だけでなく、昨年には球団納会やファンフェスタ等の球団行事にも積極的に出席したビシエド。日本をこよなく愛す助っ人の心意気には頭が下がるばかりだ。