【2020ドラフト会議】まさかの結末となった。BCリーグ・埼玉武蔵ヒートベアーズに所属する田沢純一投手(34)はドラフトで指名されなかった。26日、ドラフトでの指名に備えて埼玉県・熊谷市の球団施設内に会見場が設けられたが、別室で待機していた田沢は最後まで会見場に姿を現すことはなかった。

 レッドソックスなどメジャーリーグ(MLB)で活躍したベテラン右腕は、12球団から支配下だけでなく育成でも指名されないまま終わった。NPB(日本野球機構)のプロ球団に所属せずMLBでプレーしたことで通称「田沢ルール」が設けられていたが、今年9月に撤廃されていた。門戸は開いたものの、どの球団からもお呼びはかからなかった。

 会見場ではCEOの山崎寿樹氏、COO兼球団代表の今井英雄氏、角晃多監督らがドラフト会議中、中継映像のモニターを見ながら3時間以上も「その瞬間」を待っていたが、とうとう田沢の名前は呼ばれなかった。会議終了後、今井代表は田沢の今後について「今、彼もたぶん何をという具体的な方向性はないと思う。今後、本人ともあるいは監督ともいろいろと話をしながら、彼にとってどういう選択が一番いいのか、一緒に考えて結論を出したいと思う」とコメント。そして「その先、彼が何を目指したいのか確認はしたい。もしも、そういう(来年もヒートベアーズでプレーする)選択があれば受け入れたい」とも続けていた。