阪神は5日の巨人戦(甲子園)を6―1で快勝。1―1の5回に大山悠輔内野手(25)が本塁打王争いトップに並ぶ24号2ランを放つなど、打線が13安打と爆発。今季も既に負け越しが決定している宿敵相手に一矢報いた。

 先発・高橋遥人投手(24)が5安打1失点でプロ初完投をマーク。強力G打線から14三振を奪う快刀乱麻のピッチングで4勝目を挙げた。

 気迫十分の投球で相手打線をねじ伏せる姿とは真逆の、ホンワカとした人となりも背番号29の魅力だ。お立ち台で自身の奪三振数について問われると「いや…まあまあ取れたかなとは思ってますけど…分からないです…」。6回に適時打をマークしたことについては「いや…もう、『自分こんなにバッティング良かったかな』って思いました。(投球よりも)バッティングの方をほめてあげたいです」。朴訥とした受け答えで、上機嫌の虎党たちを何度も笑いの渦に叩き込んだ。

 殊勲打の大山も「遥人が頑張っていたのでなんとしても援護したかった」。チーム内外から愛される高橋の快進撃に今後も期待したい。