広島は5日のDeNA戦(マツダ)に1―10と大敗し、借金は今季最多の8に膨らんだ。頼みのエース大瀬良大地投手(29)がまさかの大炎上だ。3回1/3を投げ、今季ワーストの8失点で4敗目。立ち上がりに3安打を浴び2点を先制されると、3回にソトにソロ、4回には柴田に3ランを被弾し6失点。その後も立て直せず一死一、二塁のピンチを招いたところで降板し、後を受けた中田がソトに2打席連続の一発を喫した。

 必死の改善策も実を結ばなかった。大瀬良は前回登板の8月29日の阪神戦では3回5失点KO。「球の強さが足りない」との反省からここ1週間はショートダッシュの本数を増やし、体のキレを出すことに取り組んだ。しかし、この日の登板でも本来の力強さを取り戻すことはできなかった。

 屈辱の2試合連続KOに「2戦連続で悔しい結果になってしまった。自分の投球ができるように自分を見つめ直す」と肩を落とした。佐々岡監督は「状態が良くなく球も悪かった。今から考える」と登板間隔の再考を示唆。窮地のチームのためにも復調したいところだが…。